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Air断住宅と高気密高断熱住宅の光熱費比較

電気料金比較データ

43坪2階建、高気密高断熱住宅と、44坪2階建Air断住宅の1年間電気料金を比較しました。
両者ともオール電化住宅です。
高気密高断熱住宅は、冬場石油ファンヒーターを併用しています。(灯油料金込み)
いっぽうAir断住宅は、エアコン暖房のみです。
高性能断熱材の家 1年間トータル=202,772円
Air断の家      1年間トータル=172,727円
差額              = 30,045円
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Air断住宅と高気密高断熱住宅の光熱費比較


高気密高断熱住宅ユーザー
 冬は寒いです。
 誰かが洗面所に出入りするだけで背中がスースー。
 誰かが帰ってくるだけで、背中がスースー。
 エアコン暖房じゃ全く追いつかない。
 石油ファンヒーターとこたつとホットカーペット使用。
 それでも寒い…。
 窓はビッシリ結露で、額縁にカビが生えました。
 工務店に文句言いましたがなしのつぶてで…。
 灯油を買いに行くのが面倒で・・・
Air断住宅ユーザー
 エアコン暖房で冬を乗り切れるとは思っていませんでした。
 リビングが28畳。吹き抜けなので、エアコンを2台取り付けてあります。
 足りないと思っていましたが、1台のエアコンだけで家全体が暖かかったことに驚き。
 (最悪燃焼系暖房機器を使うつもりでしたが、全くその必要はありませんでした。)
 家の中で寒さを感じる事が無いほど暖かいです。
 (2018年1月〜2月は24時間エアコン暖房入れてます。)
 5Kw太陽光発電を付けたので、年間トータルはプラス1200円でした。

電気料金比較内訳
高性能断熱材の家        Air断の家
2016 4  17,532円     13,423円
2016 5  14,982円     11,504円
2016 6  12,912円     11,566円
2016 7  14,635円     12,572円
2016 8  16,512円     13,850円
2016 9  14,914円     13,225円
2016 10  11,023円     10,519円
2016 11  13,955円     12,046円
2016 12  21,047円     16,177円
2017 1  22,177円     21,019円
2017 2  24,506円     19,861円
2017 3  18,568円     16,927円

冷蔵庫温度

高断熱、超高気密冷蔵庫温度

冷蔵庫に温湿度センサーを入れて実験。
もちろん電源は入っていません。
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冷蔵庫温度


超高気密、高断熱状態では、どんな温度変化をするのか?を確かめるために。
2018年、外気温度が最低を記録した1月13日のデータがこちら
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冷蔵庫温度


2017年、外気温度が最高を記録した8月24日データがこちら
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冷蔵庫温度


冬でも外気と同じぐらいまで下がり、外気の上昇と共に上昇。
夏は外気よりも温度が上がり、外気の下降と共に下降しています。
「高気密高断熱、あまり意味がないのでは?」
と思ってしまうデータです。
実際のデータはこちらからご覧ください。
2018年 1月13日、2017年8月23日、冷蔵庫をクリックすると閲覧できます。
(パスワードが必要です。Air断取り扱い工務店にご相談ください)

冷蔵庫と家とを比較しても意味がありませんが、家よりも確実に気密性が高い冷蔵庫の結果は、家づくりにおいても参考になると考えています。

恒温層温度と有利な地形


「地盤下5メートル以下には恒温層が存在する!
その温度は年中一定、20度前後…」

こんな記事を見つけたので確かめてみました。
(ショベルで5メートル掘削!温度センサーを設置して埋め戻し。本当に真冬でも20度前後の温度がありました)

動画は計測地点の説明と、これまでの計測で、一度も14度以下を記録したことのない物件動画です。
(床下が涼しく温かい理由は地形にもあると考えています)

もちろん地表に近づけば温度は下がります。
しかし、ベタ基礎直下の地盤は、地上温度の影響を受けにくい。

真夏の直射日光を受けないベタ基礎直下の地盤は、ひんやりするほど温度上昇が少ない。
真冬冷気の影響を受けにくいベタ基礎直下の地盤は、恒温層から熱を受けて、ほんのり暖かい。
かといって、冷暖房がいらないわけではありません。
冷暖房は必要ですが、一般住宅よりも「エコな冷暖房」が可能になります。

室内のスモークは、本当に外に出ているのか?



「室内のスモークは、本当に外に出ているのか?」

通気層に排出されるなら、外壁下部の空気出入り口から見えるはずです。
内部ではスモーク実験、外部ではそのスモークがちゃんと排出されているかの確認動画を撮影しました。
分かりにくいですが、確かに白いスモークが外壁下部から出ていました。
特に2分29秒前後は、大量のスモークが見えます。
光の反射で見える時と見えない時がありますが、確実に排出されている事は確認しました。

3年目の吸気口



3年目の吸気口です。
一度も掃除してません。

少しホコリっぽいものが付着してきました。

ただ、一般の吸気口フィルターと比べると全然違うと思います。

基礎断熱に関して

基礎は
「冬暖かく夏涼しい場所」
と言う事が広くわかってきました。
(一部のメーカーでは、全国規模で調査し、弊社と同じ結果を把握しています)

計測している範囲で(新潟〜熊本)、床下温度がマイナスを記録した物件はありません。
最低でも5度の温度をキープしています。

「基礎断熱」
は、「基礎が冷たい」と言う前提だと思います。
基礎が冷たくなければ、前提が崩れます。

「基礎は冬でも温かい」と言う前提で基礎断熱を行うのであれば、別の理由があるのであれば、否定しません。
しかし、間違えた理解のもとで基礎断熱を行うのは問題があると思います。

また、基礎断熱や気密パッキンにより、床下の通気が悪くなります。
「通気が悪い場所に結露」
タンスの裏など、通気の悪い場所では結露が発生しやすく、一度発生した結露水は長期間乾きません。
そして、乾かない結露水はカビや腐食に繋がります。
床下が写真のような状態だと、木部が水分を吸い込み、腐食が一気に進みます。
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基礎断熱に関して


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基礎断熱に関して


この時発生する”ニオイ”を遠くから嗅ぎ分けてやってくるのが”シロアリ”だそうです。
シロアリは、”行き当たりばったり”で住み家を探すのではなく、ニオイを嗅ぎ分け、目星をつけてやってくるのだそうです。

「シロアリが入り込む隙間もない」

と言う意見がありますが、ニオイがすれば、あの手この手で入り込もうとするそうです。
家の中から入り込もうとする”奴”もいるでしょう。
何十年か先、”奴”の侵入を許す日が来ても、住まい手がそれに気づくことは難しい。
いや、”奴”がやってこなくても、腐食が進めば木材は腐ってしまいます。

リスクを十分に理解する事が大切です。