空気は混ざりにくい性質

薪ストーブが、エコで暖かいと聞いたのですが? と質問がありました。



薪ストーブが、エコで暖かいと聞いたのですが?
と質問がありました。

薪が無料で手に入る場合なら、エコになるのかもしれません。
しかし、市販の薪を購入するのであれば、1か月3万円オーバーとも言われる薪を用意する必要と、ストックする場所が必要!
更に、煙突から放たれる薪の臭いが、近隣住民とのトラブルになるそうです。
市街地での薪ストーブは注意が必要です。
そして、薪の出し入れで、灰が飛び散り、かなり汚れます。山小屋など、
土間や土足部分に設置してある薪ストーブであれば、
多少汚れても気にならないと思いますが、綺麗好きには、後悔しかないとも言われます。
最後が暖かさです。
「薪ストーブは遠赤外線が出るので、体の芯から暖まります」
と言った表現がありますが、ないと思います。
天板が200℃オーバーになる薪ストーブは、強烈な縦の上昇気流が発生
真上の天井を暖め、暖められた天井は、その上の屋根を暖め、屋根から外部に熱が逃げ出す、縦の対流が形成されるそうです。

天井にシーリングファンを取り付けても、暖かい空気は下がる事はありません。
下がってくるのは、天井に接触して温度が下がった冷たい空気。
決して、暖かい空気は下りて来ません

サーキュレーターで、暖かい空気を、横に移動させようとしても、横移動しないのが、薪ストーブ縦の気流。
縦の気流を取り囲んでいるのは、温度が低い空気。
この温度が低い空気と、薪ストーブ縦の気流は、混ざり合う事なく反発するそうです。
これが、サーキュレーターの風を当てても、横移動しにくい、縦の対流。
最後に、薪ストーブは、1時間に15㎥の空気を消費するそうです。
この空気を取り入れる事で、室温が低下。
薪ストーブ周辺だけが暖かい、底冷えMaxの環境になってしまうそうです。

ただ、炎を眺めながら暖を取るのはオシャレ感Max!憧れますが、そんな空間は、旅行先のホテルや旅館で味わう方がベストではないでしょうか?
ご自宅では、安全性、周辺環境、エコ、を考えると、お勧めできる暖房機器ではないと思います。

暖気と寒気は混ざらない

暖気と寒気は混ざりあう事がありません。(ほとんど)
混ざらないからこそ「前線」となって境界線が出来ます。
この境界線を「梅雨前線」と呼びます。
住宅検査 ホームリサーチ
暖気と寒気は混ざらない


境界線では、大量の結露が発生し、長期間雨が降り注ぎます。

同じことが住宅でも発生していると言われます。
暖かい暖気と、冷たい冷気は、混ざりあう事なく室内で分離して存在、
冷たい換気は窓や壁から入り込み、壁づたいに伝わって、床面に広がる。

床に広がった冷たい冷気は、暖かい暖気と混ざりあう事なく鎮座する。
鎮座した冷気は、サーキュレーターで拡散しても、すぐに床下に沈殿してしまいます。
気密性が高いとなおさら空気が動きにくく、床に冷気が溜まります。
この冷気が床を冷たく冷やすのが「底冷え」の原因!と言われます。

※底冷えの大半は、床下から伝わるのではなく、壁屋根から伝わる冷気が原因!

断熱性が高く、熱しやすく冷めやすい


断熱性が高く、熱しやすく冷めやすい空気の性質

空気は、身近なものの中で、最も断熱性が高い物質です。
しかし、熱しやすく冷めやすい性質でもあります。
一見矛盾するように思える空気の性質を、動画でわかりやすくお伝えします。
(もちろん動画はイメージです。)
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温度の高い空気と、温度の低い空気は、混ざりあうことが出来ない!と言われます。
「温度」は分子の振動です。
温度が高いと、分子の振動が活発。
温度が低いと、分子の振動が緩やか。

熱が伝わるのは、振動が伝わる事と同じです。
振動を伝えるには、相手が固定されてなければ伝わりにくいですよね。
空気同士は、自由に振動するので、振動が伝わりにくい、つまり熱が伝わりにくい。
これが「断熱性能が高い」理由。

そして、自由に動き回る空気は、激しい振動の物質から簡単に振動を奪います。
逆に、ゆっくり振動している物質に、振動を与えます。
これが「熱しやすく冷めやすい」理由。

家に入り込んでくる熱気や冷気を、空気で冷やしたり温めたりすることは困難。
入り込んでくる熱気や冷気は、「吸い出してしまう」方が効果的。
この”吸い出す”作業がAir断の特徴です。