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断熱材実験のきっかけ

特許工法”Air断”は疑問から始まりました。

1.高性能断熱材を使った建物

大きさ間取りがホボ同じで、

2.一般的断熱材を使った建物

2件が隣同士で建ちました。
比較できるチャンス、高性能断熱材は、どれほどの高性能を見せてくれるのか?
猛暑の夏温度計を持参して、引渡し前の最終検査に挑みました。

まず高性能断熱材の家。
吹き出る汗、2階はサウナ状態。
1階、2階の温度を測定。

次に一般的断熱材を使った建物。
吹き出る汗、もちろん2階もサウナ状態。
1階、2階の温度を測定してビックリ。

どちらも温度は同じでした。

なぜ??


一般的断熱材の4倍はする高性能断熱材で覆われた家。
作り方に問題は無い。
なのになぜ?


この経験から、断熱材実験に進んでいきます。

Air断リフォーム物件

リフォームAir断

Air断リフォーム後10日経過。
2017年エアコン不使用状態の室内温度がこちら
住宅検査 ホームリサーチ
Air断リフォーム物件


1階室内最高温度は、40.4度まで上昇
2018年エアコン不使用状態の室内温度がこちら
住宅検査 ホームリサーチ
Air断リフォーム物件


昨年と同じ状態で、1階室内最高温度は35度
昨年の温度よりも5.4度下がっています。

(お盆帰省中のため不在。エアコン未使用状態の同一条件で比較してあります)
エアコンが無い室内では、窓を開けず空気の入れ替えを行わない場合40度を超える高温になります。

同じ条件下でも、空気を循環させる”Air断”では、35度までしか上昇していません。
リフォームした住宅は、1993年新築物件。木造在来2階建て築25年。

※サッシ、ガラスなどは一切変更してません。
※Air断リフォームオンリー。
※古い物件でも、Air断の効果があることがわかりました。
※クローゼットのニオイがほとんど消えていました。

今後は冬のデータを検証してお伝えします。

リフォームAir断 

築17年の木造住宅を、Air断住宅にリフォームしました。
リフォームする1年前に温度センサーを設置。1年間のデータを取得してからリフォームを開始しました。

グラフは2017年8月9日の外気温度と室内温度のデータです。
エアコンは使用していません。
1階室内温度は15時に38.4度を記録
住宅検査 ホームリサーチ
リフォームAir断 


Air断にリフォームした2018年8月4日の外気温度と室内温度がこちらです。
住宅検査 ホームリサーチ
リフォームAir断 


外気温度は2017年8月9日とほぼ同じ推移です。
しかし室内温度の最高は36.4度。(エアコンは使用していません)
たった2度ですが、この差は大きいと思います。
(前日、当日の外気温度が同じ日で比較しています。)
対流断熱の効果だと思います。

リフォーム内容
築17年、木造在来工法 (2016年から温度データを取得)
     ↓
2018年7月〜7月末 Air断工法にリフォーム
   8月リフォーム完了 Air断住宅としてデータ取得開始

今後もデータを解析してお知らせします。

断熱材性能テスト2

8月5日データです。
連日同じような温度データが記録されています。
住宅検査 ホームリサーチ
断熱材性能テスト2


やはりグラスウールが健闘。
高価なセルロース、スタイロフォーム、発泡ウレタンはグラスウールよりも悪い結果になってます。
(夏と冬とでは違いが出てくるので、このデータだけを参考にしないで下さい。)

実際のデータはこちらから閲覧出来ます。

閲覧パスワードや、詳しい説明などは、Air断取扱店にご相談下さい

断熱材性能テスト

本日より新たに、断熱材性能テストを開始しました。

エントリー断熱材は
1.セルロース    400ミリ
2.スタイロフォーム 400ミリ
3.発泡ウレタン   400ミリ
4.グラスウール   400ミリ

それぞれ断熱材の中心に温度センサーを設置
同じボックスに入れて、日当たりの良い場所で温度の上下を記録しています。
(断熱材厚みは400ミリに設定)
35度を超えた辺りからごぼう抜きしたのがスタイロフォーム。群を抜く断熱性の低さ!
続いて40度を超えた辺りから追い上げたのが発泡ウレタン、スタイロフォームに次ぐ断熱性の低さ!
続いてセルロース
一番上昇しにくかったのがグラスウールでした。
住宅検査 ホームリサーチ
断熱材性能テスト


スタイロフォーム44.2度に対しグラスウール39.3度
約5度の差が生じました。
詳しく知りたい方はAir断取扱店にご相談下さい。

データはこちらから閲覧可能です

今後もテストを続け報告します。

放射冷却結露

放射冷却に関して、新しくわかったことをお伝えします。
カレンダーを御覧ください。
住宅検査 ホームリサーチ
放射冷却結露


青色に表示された日は、結露センサーが水分をキャッチした日です。
6月7日から、瓦下に設置下水分センサーが反応を始めました。
通年では、1日から2日程度で反応は停止しますが、今年は2ヶ月続いています。
例年に無い湿度によるものだと考えています。
(外部湿度は90%以上を連日記録)

これは放射冷却結露の典型だと考えています。


動画のように、瓦下で結露し、滴り落ちて水分センサーが反応したと判断しています。
瓦を土で伏せていた昔とは違い、瓦下には空間が存在しています。
この空間に結露が発生し、タッカーや木部をサビ腐食させると考えます。

ホームリサーチでは、
屋根のタッカー留め部分の止水処理
屋根桟木の通水処理
軒先板金の止水処理
に注意するようにお伝えしています。

引き渡し後10年では腐食しないかもしれませんが、15年、20年経過すると、このような湿度の高い時期には長期間水分にさらされて腐食する可能性が高まります。
下地が腐食することで、屋根の耐久性は大幅にダウンします。
(屋根が吹き飛んだりする原因は、想定外の風の強さだけではなく、このような腐食が原因なのかもしれません)

現在の家造りでは、結露対策を十分に行うことが大切です。