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断熱実験-発泡スチロールの場合

動画は発泡スチロールです。
大きさは300mm×400mm
厚み30ミリを6枚重ねて、ドライヤー側から100ミリの位置に温度センサーを取り付けてあります。
(ドライヤーの熱風は「冬の冷気」と同じ”伝導”と”対流”で伝わると言われます。)

ドライヤーからは温風が出ています。
発泡スチロール表面温度は70度前後。
30分後には25度から37度まで上昇。(12度上昇)
1時間後には40.2度まで上昇(15.2度上昇)
2時間後では41.7度まで上昇しました。

断熱性能実験-スタイロフォームの場合

こちらはスタイロフォーム断熱材
熱伝導率0.036の商品です。
こちらもドライヤー側から100ミリの位置に温度センサーを取り付けてあります。
こちらは30分後には50.9度まで上昇(23度上昇)
1時間後には57.7度まで上昇
2時間後には最大60度まで上昇しました。
実験棟と同じく、伝導や対流に対する性能が低い事がわかります。

断熱実験-グラスウールの場合

こちらは10k グラスウール100ミリです。
ホームセンターで販売されている安価な断熱材です。
30分後には31.3度
1時間後には32.5度
2時間後には33.2度
圧倒的断熱性能でした。
(計測ミスを考えて2度実験しました)
様々な実験で、グラスウールがとても高い性能を発揮していましたが、こちらの実験でも同じ結果が示されました。

断熱材実験のきっかけ

特許工法”Air断”は疑問から始まりました。

1.高性能断熱材を使った建物

大きさ間取りがホボ同じで、

2.一般的断熱材を使った建物

2件が隣同士で建ちました。
比較できるチャンス、高性能断熱材は、どれほどの高性能を見せてくれるのか?
猛暑の夏温度計を持参して、引渡し前の最終検査に挑みました。

まず高性能断熱材の家。
吹き出る汗、2階はサウナ状態。
1階、2階の温度を測定。

次に一般的断熱材を使った建物。
吹き出る汗、もちろん2階もサウナ状態。
1階、2階の温度を測定してビックリ。

どちらも温度は同じでした。

なぜ??


一般的断熱材の4倍はする高性能断熱材で覆われた家。
作り方に問題は無い。
なのになぜ?


この経験から、断熱材実験に進んでいきます。

Air断リフォーム物件

リフォームAir断

Air断リフォーム後10日経過。
2017年エアコン不使用状態の室内温度がこちら
住宅検査 ホームリサーチ
Air断リフォーム物件


1階室内最高温度は、40.4度まで上昇
2018年エアコン不使用状態の室内温度がこちら
住宅検査 ホームリサーチ
Air断リフォーム物件


昨年と同じ状態で、1階室内最高温度は35度
昨年の温度よりも5.4度下がっています。

(お盆帰省中のため不在。エアコン未使用状態の同一条件で比較してあります)
エアコンが無い室内では、窓を開けず空気の入れ替えを行わない場合40度を超える高温になります。

同じ条件下でも、空気を循環させる”Air断”では、35度までしか上昇していません。
リフォームした住宅は、1993年新築物件。木造在来2階建て築25年。

※サッシ、ガラスなどは一切変更してません。
※Air断リフォームオンリー。
※古い物件でも、Air断の効果があることがわかりました。
※クローゼットのニオイがほとんど消えていました。

今後は冬のデータを検証してお伝えします。

リフォームAir断 

築17年の木造住宅を、Air断住宅にリフォームしました。
リフォームする1年前に温度センサーを設置。1年間のデータを取得してからリフォームを開始しました。

グラフは2017年8月9日の外気温度と室内温度のデータです。
エアコンは使用していません。
1階室内温度は15時に38.4度を記録
住宅検査 ホームリサーチ
リフォームAir断 


Air断にリフォームした2018年8月4日の外気温度と室内温度がこちらです。
住宅検査 ホームリサーチ
リフォームAir断 


外気温度は2017年8月9日とほぼ同じ推移です。
しかし室内温度の最高は36.4度。(エアコンは使用していません)
たった2度ですが、この差は大きいと思います。
(前日、当日の外気温度が同じ日で比較しています。)
対流断熱の効果だと思います。

リフォーム内容
築17年、木造在来工法 (2016年から温度データを取得)
     ↓
2018年7月〜7月末 Air断工法にリフォーム
   8月リフォーム完了 Air断住宅としてデータ取得開始

今後もデータを解析してお知らせします。