unique_prm_js_blog_header_comment

Air断故障対応!



「Air断が動いてないんですけど!」
連絡が入り、急遽現地確認。
原因は、Air断ではなく、関連するタイマーの故障でした。
タイマーを取り換え、無事復旧してます。
その時のお客様の声。

Air断を入れて2年目の夏、いつもエアコンも扇風機も無しで寝ていました。
決して、無理してではなく、本当に暑くないんです。
でも、先日、初めて暑くて寝られなくて…ふと見たら、Air断が止まってたんです。
Air断が止まると、こんなにも暑いんですね・・・。っで、すぐ電話したんです。
直って良かったぁ・・・

と感想をいただきました。
もちろん、日中はエアコンを使用してます。
しかし、夜間寝るときは、エアコンも扇風機も無し、Air断だけだそうです。
エリアは愛知県、Air断の対流だけで窓を開ける事もなく、寝れるそうです。
貴重なご意見ありがとうございます。
更に良い家を作る為、これからも、誠心誠意努めてまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

断熱性能対決!湿度比較


温度対決では、断熱等級2のAir断大阪モデルハウスが、断熱等級7の家に圧勝!だったと判断しています。
次は、湿度対決。
夏季、室内湿度を低下させることができれば、体感温度は下がると言われています。
もちろん、エアコンを使えば、室内湿度は下がります。
しかし、エアコンを使わず、自然環境の中で、室内湿度を下げる方法があればBest。
各社様々な取り組みを行なっているのが現状です。
断熱等級7、断熱で、これ以上不可能レベルまで性能を高めた家も、これ以上ない湿度対策を盛り込みました。
それが、全部屋防湿ビニール張りと珪藻土使用。
下地に防湿ビニールを施工する事で、外部から入り込む湿気を遮断。
そして、内装に珪藻土を使用し、夏の湿気を吸収する設計。
超高気密C値0.1を達成し、24時間換気は、第1種の熱交換型換気扇を使用。

対する断熱等級2、Air断大阪モデルハウスは、防湿ビニール無し、湿気を吸収する材料は一切なし。
気密はC値0.38、第3種換気。

まず、湿気を吸収すると言われる、セルロースファイバーを惜しげもなく使い、内装も、湿気を吸収する、珪藻土で仕上げた断熱等級7の最強物件がこちら。
点滅しているのが、外部絶対湿度です。
対して、室内絶対湿度。
6月23日、6月24日、6月25日、6月26日、6月27日。
外部湿度が徐々に上昇すると、室内湿度も同じように上昇しているのが分かります。
平均すると、外部絶対湿度が15.3g、室内は14.2g。
1g程度の違いしかありません。
セルロースファイバーや、珪藻土の影響を示すデータは得られませんでした。

対して断熱等級2、Air断大阪モデルハウス6月23日がこちら。
点滅しているのが、外部絶対湿度、湿度の高いエリアです。
そして、点滅しているのが室内絶対湿度。
明らかに、室内湿度が低いことが分かります。
6月24日、6月25日、6月26日、6月27日。
どの日も、外の湿度よりも、室内の方が明らかに低い。
平均すると、外部絶対湿度が19.3g。
非常に湿度が高いエリアですが、室内絶対湿度は、驚異の13.9g。
外部より5.4gも低い絶対湿度環境。
これは、4月中旬の湿度に匹敵します。

どちらも、エアコンを使用していないので、エアコンによる除湿効果ではありません。

実は、Air断モデルハウスの中でも、Air断大阪モデルハウスだけが、室内湿度が外部よりも低い環境を作り出すことに成功しています。
他のモデルハウスでは、外部より低い湿度環境を作り出すことはできませんでした。

では、なぜAir断大阪モデルハウスだけが、外部より低い湿度環境を作り出しているのか?

理由はC値だと推測しています。
Air断愛知モデルハウスは、C値3.6。
Air断北海道モデルハウスは、C値3.8。
Air断東京モデルハウスは、C値3.9。
Air断大阪モデルハウスは、C値0.38。
Air断全モデルハウスの中で、最もC値が低いのがAir断大阪モデルハウスです。
このC値の低さ、つまり気密性の高さが、外部の湿気を遮断していると想定します。

しかし疑問が残ります。
C値0.1、超高気密に作られた、断熱等級7の家は、なぜ外部と同等の湿度環境なのか?

こちらをご覧ください!
こちらは、密閉したビニール袋の中に、セルロースファイバーとシリカゲルと温湿度センサーを入れて、長期間撮影した動画です。
セルロースファイバー内部の湿度は、全く変化しません。
つまり、セルロースファイバーが、湿気を吸収しているわけではない!ということ。

対して、湿気を吸収するシリカゲルを入れたビニール袋は、みるみる湿度が低下。
これは、シリカゲルが湿気を吸収している!ということ。
しかし、数日経過すると、みるみる上昇。
最終的に、どのビニール袋も同じ湿度状態になりました。
完全密閉したビニール袋でも、湿気は通り抜けている!ということ。
そして、湿気を吸収する材料でも、吸収する量に限界があり、それを超えると湿度が上昇する!ということ。

だから、C値0.1でも、室内湿度は外部と同じように上昇していたと判断できます。

ではなぜ、Air断大阪モデルハウスだけが、湿度が低いのか?
ここから先は推測になります。
こちらの模型動画をご覧ください。
Air断が動き出すと、床下から空気を吸い込み、1階、2階へ空気を吸い上げて、最終的に天井から通気層へ排出している模型動画です。
この時、家外周部の壁部分では、この様に空気が勢いよく流れています。
この空気の流れが、外部から入り込む湿気を遮断していると推測しています。

Air断の空気の対流が湿気の侵入を阻止。
そして、Air断大阪モデルハウスの超高気密性能が、湿気の侵入を阻止。
これらの効果から、外部よりも低い室内湿度環境を構築できたと判断しています。

もちろん、推測の部分が含まれるので、必ずしも正しいとは言い切れません。
今夏、Air断大阪モデルハウスのデータを精査し、推測が正しいかを解析してご報告させていただく所存です。

これらの情報が、皆様の家づくりの参考になれば幸いです。

断熱性能対決!温度比較



2020年岐阜県に完成した、当時の断熱等級4、現在の断熱等級7に匹敵する、断熱性能最高レベルの物件と、断熱等級2のAir断大阪モデルハウスを、エアコンを使用しない状態で比較しました。
エアコンを一切使用しないので、性能の差がもろに現れる実験です。

まず、断熱等級7に匹敵する物件のスペックから。
天井断熱に、セルロースファイバー400oを吹き込み。
壁にもセルロースファイバー100oを吹き込み、更に高性能グラスウール100oで付加断熱。
防湿合板、防湿ビニールでしっかり防湿。サイディングまで含めると、壁厚は300oに達します。
基礎は100oスタイロフォームで全周基礎断熱。
更に、樹脂サッシトリプルガラス、内装仕上げは調湿性の高い珪藻土仕上げ。

24時間換気は第1種の熱交換型換気扇。
気密性能、C値0.1を達成した、超高気密住宅。
断熱も、防湿も、調湿も、気密も、これ以上無理!と言うレベルに引き上げ、床下エアコン1台で、夏も冬も快適な環境になる!と言われた物件です。
Air断ではありません。
しかし、夏も冬も、床下エアコンだけで快適にはなりませんでした。
工務店社長から
「最高の断熱材を使用して、完璧に作り上げた。その性能をモニターしたい」
との意向を受けて、様々な場所にセンサーを取り付け。
引き渡し後、24時間、温湿度をモニターしています。

対して断熱等級2、Air断大阪モデルハウスは、
天井にジェル断。
壁は、36oの合板を施工。
床下にもジェル断。
アルミサッシ、ペアガラス!
防湿ビニール一切なし。
基礎断熱も無し。
ビニールクロス仕上げ。
Air断による第3種換気。そしてC値0.38。

断熱等級では5段階下、防湿、調質、気密、全ての面において大きく引けを取るAir断大阪モデルハウス。

どれほどの差が生じたのか?

まずは室内温度比較からご覧いただきます。
両物件共に、エアコンは一切使用していない、6月23日から6月27日で比較しました。

断熱等級7、当時「最強」と言われた物件から。
6月23日、リビング温度は25℃をウロウロ。
6月24日は、1日中25℃を超え、マックス27℃を突破。
6月25日も、1日中26℃を超え、マックス28℃に迫る。
6月26日も、1日中27℃をウロウロ。
6月27日も、1日中27℃をウロウロ。
これが、断熱等級7、断熱最強物件の室内温度。

対して断熱等級2、Air断大阪モデルハウス
6月23日は、20℃近辺をウロウロ。
6月24日は、マックス23.4℃
6月25日は、マックス23.7℃
6月26日は、22℃から23℃をウロウロ
6月27日は、マックス24.5℃

5日間の比較で、断熱等級7、断熱最強物件は、23日以外、25℃を下回る事がありませんでした。
対して断熱等級2、Air断大阪モデルハウスは、5日通して、25℃を上回る事がありませんでした。

これらのデータを見る限り、断熱等級7であっても、室内温度は、断熱等級2、Air断大阪モデルハウスにも劣る断熱性能だと判断出来ます。

こちらのデータは、両物件とも晴天に恵まれた7月7日のデータです。
外部温度は37℃まで上昇。
断熱等級7断熱最強物件は、リビングが28.6℃まで上昇し、11時からエアコンを入れています。もしエアコンを入れて無ければ、30℃を突破していると思います。
対するAir断大阪モデルハウスは、エアコンを入れる事なく、マックス26.4℃までしか上昇しませんでした。

これは、「断熱等級だけで、断熱性能を比較すべきではない!」と言う事に繋がると判断しています。
そして、断熱等級は、高価な断熱材、高価なサッシ、ガラスを使用すれば、簡単に等級を上げる事が可能。しかし断熱等級を上げたとしても、断熱性能が上がるわけでは無い事を、知っておいてください。

もちろん、他の断熱等級7の家では、違う結果に繋がるかもしれません。
しかし、弊社がかねてから「どれだけ高性能の断熱材を使用しても、どれだけ厚みを増しても、断熱性能は変わらない」とお伝えしている通りの結果に繋がっただけに、他の「断熱等級7」の家も、同じ結果だと想定しています。
これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

耐震性に関する相談を受けました



地震大国日本では、巨大地震の発生確率100%だと言われます。
しかし、最大震度7の揺れが襲い掛かるエリアは、比較的小さいと言われます。
そのエリア内に、お客様の家が入り込む可能性は?と考えると、さらに小さな確率になります。
弊社独自の試算では、99.98%、お客様の家が、震度7に遭遇する可能性はありません。
仮に震度7エリアに入っても、現在の建築基準法で建てられた家であれば、倒壊する事はありません。
しかし、倒壊しなくても、津波や火災などの二次被害に巻き込まれれば、為すすべはありません。

必要以上に耐震性を高めても、二次災害に巻き込まれたら、ひとたまりもない!のが現状。津波に耐え抜く木造住宅は皆無。たとえ出来たとしても、コストが増大。
私たちに、選択肢はありません。

弊社は、耐震性は、高めるよりも、維持する事の方が重要だと判断しています。
現在の建築基準法は、最大震度7に耐えられるように制度設計されています。
しかし、その耐震性が、長期的に維持できるか?に関しては、黙認されているのが現状。
特に、最近の家は、超高気密超高断熱で作られます。断熱性が高いと言う事は、室内と室外の温度差が高まる!という事。
この温度差が、結露発生リスクを高め、高い気密性能が、発生した結露を、乾燥させる事なく、長期間キープします。
屋根裏、壁内部、床下で結露が発生すると、なかなか乾きにくいのが高気密住宅。
発生した結露水が長期間木部に接触する事で腐朽菌が繁殖、木部が腐食して臭いを発し、その臭いにシロアリが集まって食害に繋がります。
そして、腐食した木材や、害虫に食された木材の耐力は著しく低下。
どんなに、耐震性が高い家でも、腐食、食害による劣化には勝てません。
小さな地震にも耐えられない、耐震性が極めて低い家になってしまいます。


この木材の腐食の原因、結露を抑制するには、風通しを良くする事が最も重要!
しかし、風通しを良くすると、気密性、断熱性能が低下・・・
風通しと、気密性断熱性能は、相反する性能、両立させる事は困難でした。

それを可能にしたのがAir断です。
風通しに関しては、室内だけではなく、床下、1階天井、2階天井、通気層部分の風通しも行う設計。
この風通しの良さが、室内で一滴の結露も発生させない、小屋裏の釘さえ、サビさせない、環境を作ります。
一般住宅の場合、この様にすぐにさびてしまいますが、4年目になるAir断北海道モデルハウスの小屋裏釘はご覧の通り、新品の様な状態が続きます。


さらに、室内干しでもすぐ乾く、家庭臭がしない、ホコリが少ない環境を作り上げます。
こちらは3か月経過した一般家庭の空気清浄機、こちらは、同じく3か月経過したAir断愛知モデルハウスの空気清浄機、同じ家族構成、同じ空気清浄機で、これだけの差が生じます。


「震度7の地震に何度遭遇しても倒れない」

こんな、耐震性の高い住宅が、本当に必要でしょうか?
震度7の地震が、何度も襲い掛かる確率は、とてつもなく低い確率です。
そして、どれほど高い耐震性でも、二次災害に巻き込まれたらイチコロ、さらに、結露被害により腐食、食害を受けたら、震度3にも耐えられない耐震性へと変化します。

私たちは、
耐震性を高めるのではなく、長期的に維持する事が、最も重要だと考えています。


あくまでも、弊社の考えです。参考にしていただければ幸いです。

「気密は高めれば高めるほど良いのか?」 気密を高めた時のデメリットをお話します



「気密を高めれば高めるほど良いのですか?」

ご質問がありました。

簡単なご質問ですが、様々な事が関係するので、説明が長くなる事をご理解ください。そして、ここから先は、弊社独自の見解です、必ずしも正しいとは言えない事を前提にお聞きください。

家の気密は、高めれば高めるほど、隙間が少なくなるので、冷暖房効果が高まると思いますよね。
しかし、現状は違います。理由を説明します。

現在の家には24時間換気が義務化されています。
この24時間換気は、2時間で、居室全体の空気を入れ替える設計になっています。
目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹などの症状が出るシックハウス症候群の予防対策として、2003年から全ての家に義務化された、人にも、家にも、なくてはならない仕組みです。

しかし、デメリットがあります。

それは、2時間で居室全ての空気を、ソックリ入れ替えるので、冷暖房効果が下がる事。
特に、高性能断熱材や高気密の効果を帳消しにするとも言われます。

冬季、外気温度が下がると、24時間換気は、この下がった外気を室内に取り入れます。

仮に、外気が0℃まで下がると、24時間換気は、この0℃の外気を、室内に取り込むことになります。室内に入り込んだ0℃の冷たい空気は重いので、床面に沈殿、床を覆います。

エアコンから、50℃の温風が、床めがけて吹き出しても、暖かい空気は軽いので、床に届く前に上昇。
床に届いたとしても、床に鎮座する冷気に跳ね返されて上昇。床面を暖める事は出来ません。暖かい空気と冷たい空気は、混ざり合う事なく反発します。この床に沈殿する冷気が、底冷えの正体!
この、底冷えの正体である沈殿する冷気を、Air断以外の換気システムでは、排除出来ていません。

更に、上昇する暖気は壁などを暖めながら熱を失い、20℃程に冷めて、排気口から外へと放出されます。
この一連の流れの中で、高性能断熱材や、気密性の高い施工が役に立つでしょうか?
冷気を直接吸い込む24時間換気の前では、高性能断熱材は全く意味をなしません。
更に、どれだけ高気密に作っても、24時間換気が直接、0℃の空気を吸い込んでしまっては、これも、意味をなしません。

これが、24時間換気のデメリット!
高気密高断熱住宅で、
「底冷えする」「エアコンでは温まらない」「床暖房じゃないと暖まらない」と言われるのは、24時間換気が、それらの効果を帳消しに、しているからだと、判断しています。



夏季も同様。
夏季は、熱気を、24時間換気が直接室内に吸い込みます。仮にこの時の温度が38℃だとしたら、38度の熱気が室内に入り込んできます。室内に入り込んだ38℃の空気は、冬季とは逆に、上昇して、天井付近に停滞。
上部に取り付けられたエアコンは、この38℃の熱気を吸い込んで冷却することになります。結果、冷房効率が下がり、冷房コストが上がります。

エアコンから放たれた18℃の冷気は、床面を冷却しながら、徐々に温度が上昇。
25〜26℃に温度が上昇した所で、排気口から外へと排出されます。

またしても、この一連の流れの中では、断熱材や、高気密の効果は発揮されません。
どれだけ高性能断熱材を使用しても、どれだけ気密性能を高めても、24時間換気が、2時間おきに、全ての居室の空気を入れ替えてしまうのですから!

ならば、「24時間換気を止めてしまったら?」


高気密、高断熱住宅で24時間換気を止めてしまうと、たちまち、結露が家を襲います。
夏は、壁内部と床下、冬は、小屋裏と壁!で結露が発生。
その結露の量は凄まじく、雨漏りを疑うほどの大量の水分が家内部で発生、木部を腐食し、家の耐震性を奪います。
さらには、住人への健康被害!
大量の結露により繁殖するカビや腐朽菌の影響、またシックハウスによる様々な体調不良の危険性など、
人にも家にも、無くてはならないのが、24時間換気です。


しかし、その仕組みが原因で、断熱材や気密性能の効果を失ってしまうのも事実。
そこで考えられたのが、Air断です。

吸排気経路を見直し、冷暖房効果を高めるAir断。
仕組みを説明します。
Air断は、24時間換気時の空気を、床下から取り入れます。
家の外周部、土台下のパッキン部分から外気を取り入れる事で、基礎コンクリートの熱を奪います。
冬季、家の床下中央部分には、常に12〜13℃の暖かい熱が蓄積されています。まずは、
この熱を奪う事で、0℃の空気はすぐに12〜13℃に上昇。
この、床下の熱は、恒温層と呼ばれる地盤下の蓄熱温度層が熱源。

弊社の計測では、エリアにより差はありますが、関東エリアで、夏季25〜26℃、冬季は、12〜13℃の、1日中変わらぬ熱源が形成されている事を確認しています。

そして、その熱量は絶大。
外気が、氷点下まで下がった2月でも、1日中、12〜13℃の熱を供給し続けます

更に、家中央通気壁を上昇する時に、暖房で暖められた壁の熱を奪います。1階天井を通る時にも、天井熱を奪うので、吸気口から入り込む時には24℃前後まで温度が上昇。
こちらがその証拠。外気が−4.3℃の北海道でも、空気は通気壁を上昇しながら温度が上がり、1階天井から入り込む時には24.5℃まで上昇しています。
この24.5℃の空気を、エアコンが50℃に加熱して放出。
放出された50℃の温風は、床めがけて直進し、床を暖めます。
通常、床に鎮座する冷たい空気層が無いので、直接床面を温める事が可能。
「Air断は底冷えしない」と言われるのは、これら、吸気経路の工夫が理由です。
更に、50℃でエアコンから放たれた、床や壁を温めた温風は、20℃前後まで温度を下げて、通気層へと送られます。
20℃前後の、室内では不要になった空気を、通気層に送る事で、通気層はほんのりと温まります。
「熱を捨てている」と言われますが、決して熱を捨てているわけではありません。不要になった20℃前後の熱を、通気層に送り込み、再利用。
通気層をほんのり温める事で、壁内外の温度差を軽減、結露の抑制につなげ、断熱効果も高めます。
更に、通気層に送られた空気は、6割程度が再度床下から入り込むように設計されています。室内で発生した冬季貴重な水分を含んだ空気の6割を、再度床下に取り込み、通気壁、1階天井を通して、吸気口から取り込む事で、湿気を含んだ24℃の空気として室内に入り込み、過乾燥を防止します。
証拠が、こちら。
Air断愛知モデルハウスの、2月、外が、絶対湿度3.2グラム時の、超乾燥した時期でも、室内は、加湿器など一切使用することなく絶対湿度6.7グラムを維持します。絶対湿度6.7グラムとは、4月上旬の外気の絶対湿度に相当!過乾燥とは無縁の環境を構築します。

夏季は、38℃に熱せられた空気を、床下から取り込みます。
夏季最も温度が低い床下に入り込んだ38℃の空気は、すぐに熱を奪われて、26℃前後になって室内に入り込んできます。この、温度が下がった空気を、エアコンが、冷却することで、エコな冷房を実現。
26℃前後の空気を18℃にするのと、38℃の空気を18℃に冷却するのとでは、冷房費に差が生まれます。当然、26℃の空気を18℃にする方がエコ。

入り込んだ空気は、真っ先にエアコンに吸い込まれ、18℃に冷却されて室内に放出。この時、湿気も取り除かれ、湿度と温度の低い空気が、室内に放出されます。
床や壁を冷却した空気は、温度が上昇し、換気扇で通気層に送られ、6割がもう一度床下へと入り込み、通気壁を上昇して、再度室内へと入り込みます。
この6割の空気は、エアコンが湿度を取りのぞいた、夏季、貴重な乾燥した空気。この乾燥した空気を吸気口から取り入れ、エアコンがさらに湿度と温度を低下させて室内に放出。
夏季にも関わらず、大幅に湿度が低下した環境を作り上げる事が可能。
その証拠がこちら!

Air断東京モデルハウスで、最も絶対湿度が上昇した2022年8月24日。人は絶対湿度20gを超えると、汗が乾きにくくなり、蒸し暑さを感じるようになると言われます。しかしこの日は、31.2gまで上昇した、蒸し暑さ絶頂の日。そんな日でも、室内は15.8g、初夏の湿度環境を実現。
これにより、室内温度26℃では肌寒さを感じる人がいるほど、カラッとした室内環境を作り出します。

一般住宅で、気密性を高めても、断熱性能を高めても、あまり効果が得られないのは、24時間換気で効果が帳消しにされている事が原因だと言われています。

2時間で、冷暖房した空気と外部の空気を家中丸ごと入れ替えながら、断熱効果を高め、エコな冷暖房を可能にするには、吸排気経路を根底から見直す必要がありました。その工夫が、Air断の吸排気経路です。

通常の20倍にもなる、大量の換気を行いながら、風の流れで断熱効果を高め、結露を抑制し、ほこりも、においも少ない、夏は低湿度、冬は加湿器無しでも湿度を維持、極寒北海道でもエアコンだけで暖かい環境を作りだすAir断。


「気密は高めた方が良いのか?」

Air断の場合、気密を高めれば高めるほど効果が高まります。
しかし、Air断以外の家では、どれだけ気密を高めても、24時間換気が、その効果を無駄にします。さらに、気密を高めれば高めるほど、結露リスクが高まります。
24時間換気に対する適切な対策が無ければ、断熱性能や気密性能をどれだけ高めても、効果にはつながらない事を、ご理解いただけたら幸いです。

Air断は、夏でも、リビングエアコンだけで2階も涼しくなりますか?



Air断は、夏でも、リビングエアコンだけで2階も涼しくなりますか?
ご質問がありました。
残念ながら・・・
どのようなシステムでも、1階エアコンで、2階を涼しくするのは物理的に難しいと思います。
冷気は、重いので、上昇しません。
上昇する時は、温度も上昇しているので、2階が涼しくなる事は無いと思います。
特に、直射日光が照りつける日中は、2階の温度が急上昇。
1階リビングエアコンの冷気が、2階へ上昇する事は、物理的に考えにくい。
更に、冷気は、動きにくいのも特徴。
活発に動き回る暖気とは対照的に、低い場所でじっと動かないのが冷気。
つまり、隣の部屋にさえ、移動しにくい・・・。

結果、2階は各部屋の2階エアコンで冷やすのが最も効果的!だと判断しています。Air断は、その時のエアコン電力消費量を抑えるのがポイント。
Air断大阪モデルハウスでは、2階洋間7月1か月のエアコン電気料金が850円。安ッ