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気密が高いと!動かない。可視化


気密が高い状態と低い状態を可視化しました。
満タンと、4分の3まで水を入れたボトルで実験。
見るまでもなく、4分の3ボトルの方が激しく動いています。
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家でも同じような事が起きているのだと想定しています。
「エアコンの効きが悪い!」
のは、エアコン冷暖房が動きにくい状態になっているのでは?と推測しています。

高気密のデメリット


お風呂は、混ぜれば全体が温まりますよね。
混ぜなければ、上だけ暑く下は冷たいまま!
なんて経験ありませんか?

しかし、波打つ隙間もなく、蓋がピッタリと閉じられていたら?
混ざりにくくなります。

空気も同じでは無いでしょうか?
高気密にすればするほど、対流が起きにくい。
全体が混ざることなく、一部分だけが温度を高め、それが繰り返される。

結果寒暖差が激しくなり、異常な底冷えを感じてしまう!
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動画はイメージです。
しかし、高気密住宅で言われる「底冷え」現象は、このようなイメージを想定すれば納得できます。
【気密性は高い方が良い】とは言い切れないと判断しています。
コンセントや照明、床と壁の収まりを注意するだけで、気密性は大幅にアップします。その上で、空気が対流する仕組みが必要だと判断しています。

床下結露発生時の湿度

湿度が高いから結露する?

グラフは、昨年7月、床下結露が発生した住宅の床下湿度です。
住宅検査 ホームリサーチ
床下結露発生時の湿度


湿度60%前後!
決して高いとは言えません。
しかし、床下一面で結露水が発生していました。

結露は、「湿度が高いから!」
ではなく、湿度の高い周辺の空気と接触する事で発生します。
グラフは、同じ日の室外湿度。
住宅検査 ホームリサーチ
床下結露発生時の湿度


湿度99%まで上昇している時間が9時間以上。

外部の湿度が、床下に入り込んで結露したと考えられます。

この結露を防ぐには3つ
1.湿度を下げる。(外部湿度を下げるのはホボ不可能)
2.温度差を無くす。(基礎コンクリートは、夏一番冷たい場所。コンクリートの温度を上げれば結露はしない。しかしこれもホボ不可能)
3.風で吹き飛ばす。

3番の「風で吹き飛ばす」が最も安価で効果的です。
Air断では、各所に取り付けられたセンサー値を読み取り、「結露リスクが高い」と判断すると、床下のファンを作動させ、結露を抑制しています。

追伸:
この物件は築3年となり、「床下の湿度も低下した」事を確認して、床下ファンの動作を「動きにくい」設定に変更していました。
オーナー自ら”設定変更”を行ったようです。
「床下湿度が下がったのだから、ファンを動かしてももったいない」
と判断し、床下ファンの動きを「ほぼ動かない」設定に変更。

その直後”異臭”に気付き、床下点検を行うと大量の結露水が溜まっていました。
結露水による”カビ臭”のようなにおいが、室内に漂っていました。(Air断は床下の空気を吸い上げるので、床下に異変が起きれば臭いに現れます。)

ファンを通常運転に切り替えると、3日ほどで床下結露水は消え、同時に”カビ臭”も消えました。
しかし、”カビ”は消えていないので、消毒や清掃料金が必要になります。

一般住宅の場合、結露が発生しても気付くことはありません。
また、結露水を吹き飛ばすファンも付けられていません。
注意が必要だと思います。

遮熱断熱材測定データ

こちらが遮熱断熱材で包んだクーラーボックス測定データです。
「クーラーボックス」
をクリックすると、クーラーボックス内部の温度湿度が表示されます。
2016年から計測しています。

金属屋根のリスク

瓦屋根の放射冷却結露

1.瓦が放射冷却で温度を下げる
2.夏でも10度以下に、冬はマイナス10度まで下がる
3.瓦の表面、裏側で結露が発生
4.結露水はアスファルトルーフィングに滴り落ちる
5.アスファルトルーフィングを止めてあるタッカーが錆びる

金属屋根の場合
1.金属屋根が放射冷却で温度を下げる
2.瓦以上に温度を下げる
3.アスファルトルーフィング、屋根下地も温度を下げる
4.設置している垂木も温度を下げる
5.温度が下がらない小屋裏の空気が、冷たい部分に接触して結露
6.屋根下地、垂木表面に結露水が付着
7.対流が無い小屋裏は、乾燥する事なく長期間滞在
8.木部が腐食し始める
9.木部の腐食で釘の耐力が落ち、屋根が吹き飛ぶ可能性が高まる

瓦屋根は裏側に空気があるので、屋根下地材の温度を下げるには時間がかかります。
一方金属屋根は、接地する屋根下地材の温度も同様に下げます。
屋根下地材が冷たくなることで、結露が発生すると言われています。

金属屋根が悪いとは思いません。
Air断の場合、結露リスクが高まると、ファンを動かして結露を抑制します。
金属屋根は軽く、耐震性も高まります。
リスク対策する事で、結露に強い耐震性の高い家になると思います。

パスワードデータに関して

個別データの閲覧にはパスワードが必要です。
取扱工務店にご相談ください。

「Air断データが見たい」

とお電話するか、メールすればパスワードを教えてくれると思います。
(家を建てる予定のお客様が対象となります。)