unique_prm_js_blog_header_comment

無断熱材の家プロジェクト


※断熱材はどれも変わらない
※年間平均温度では、外部の温度と大差ない

こんな実験結果を見た設計士吉田が、
「無断熱材の家を作ってはどうだろう」
と言い出しました。
基礎断熱、床下断熱、壁断熱、そして天井断熱、一切断熱材を使用しない家。

Air断の対流だけで熱を遮断する計画。

Q.「建築基準法に抵触しないのか?」
 A.建築基準法には一切抵触しない。
Q.「音が丸聞こえにならないか?」
 A.発泡ウレタンと変わらないと思う
Q.「本当に断熱材無しで大丈夫なのか?」
 A.やってみないと分かりません、でもやる価値はある!

※建築コストが大幅に下がる
 断熱材コスト、作業コストがゼロになるのは大きい。
※スペースが増える
 小物収納スペースが生まれる

【2020年8月承認】

東京モデルハウス「無断熱材の家」プロジェクト始動
東京駅から車で2時間圏内
完成は2021年春
現時点で土地買収を終えました。

設計は吉田。
Air断は寒冷地version。

着工したらご報告します。

エアコン3台使用しても1台時よりエコだった件の解説。


一般的にエアコン台数が増加すれば、電気代も増加します。
「エアコン1台で全室暖める、冷やす」全館空調が可能になれば、電気代も抑えられる。だから、全館空調が脚光を浴びています。
しかし、全館空調の場合、
※風邪をひいて寝込んだ子供部屋だけ温度を上げる!事が不可能
※暑がり父さんの部屋だけ温度を下げる!事が不可能
細かな設定が出来ません。
さらに、床下エアコン1台を使った全館空調の場合、冷気が2階に上がる事はほぼありません。
結局2階にエアコンを取り付けて、夏を乗り切るケースが多いと聞いています。
もちろんエアコン台数が増加すれば、電気代も増加します。

しかしAir断の場合は、2階のエアコンで部屋を冷やし、その冷気が通気層に流れる事で、さらに強力なエアーカーテンを形成。
夏の熱気を効果的に遮断し、家全体の熱を下げると考えられます。
結果、エアコンがエコモードで稼働し、3台動かしても1台の去年より90円、一昨年よりも1500円も安い電気代になりました。

必ずしも、動画と同じような対流が起きているとは言えませんが、電気料金の結果を見る限り、同様の事が起きていると想定しています。
もちろん来年も同様の実験を行い報告いたします。

セルロースファイバーについて

「他の断熱材実験では、セルロースファイバーの温度が上昇しない結果が出ていますが、この結果をどう説明しますか?」

とご指摘がありました。
そして、指摘のあった他社の”YouTube” 実験動画を確認しました。
図のような実験ですよね。

10分後に
1.グラスウール下の温度センサーは10度近く上昇
2.フェノールフォーム下の温度センサーは5度上昇
3.セルロースファイバー下の温度センサーは上昇無し。
セルロースファイバーの断熱性能が高い実験結果となっている動画だと思います。
住宅検査 ホームリサーチ
セルロースファイバーについて


この実験では、投光器の熱源を利用しています。
投光器の場合と、実際の太陽光では、紫外線や赤外線の量が全く違います。

また、セルロースファイバーは、光を遮断しやすいので、10分程度では熱の影響を受けにくいだけだと判断します。
さらにグラスウールは、真ん中に位置するので、両サイドに熱が逃げにくく、温度が上がりやすいと考えます。

それぞれの試験体を離して実験しないと、正確な測定にはなりません。
また、実際の家では、投光器のような放射光ではなく、対流で熱が伝わります。

実際の家では、太陽光で外壁が温められ、外壁に接触した空気が断熱材を暖めます。
指摘の実験は、家が置かれる環境下ではなく、”投光器”の光に対しての、断熱性能を比較した実験だと思います。
(ただ、やはり真ん中に配置されたグラスウールは、熱の逃げ場が無いので、平等な実験とは言いにくい気がします)

家の置かれる環境下での、断熱材の実験を行う場合、10分程度の実験ではなく、最低でも24時間以上続け、温度上昇と下降の記録を取る必要があると思います。

弊社が行っている室内実験は、家が置かれる環境での実験です。
グラフは、
青色 セルロースファイバー
赤色 グラスウール
灰色 スタイロフォーム
の8時間温度変化です。
熱源は投光器ではなく、専用温風ヒーターを使用しています。
1時間後からは、どの断熱材内部でも似たような温度が記録されています。
住宅検査 ホームリサーチ
セルロースファイバーについて


さらに、各断熱材の経年変化を測定するために、5年越しの実験を継続中です
実物実験では、実際の家にセンサーを取り付けてデータを記録しています。

ご指摘の実験と弊社の実験とでは、本質が違うと考えています。

「グラスウールより発泡ウレタン断熱材の方が、施工も簡単でミスも少ないので良いのでは?」とのご質問をいただきました。



動画の発泡ウレタンは、2年間放置したものです。
(直射日光に当たる外部で放置)
“黄変”と呼ばれる現象で、全体の色が変化しています。
さらに、切断した面はボロボロに壊れていきます。
発泡系断熱材の特徴だと言われています。
紫外線や赤外線の影響で変化する事が原因のようです。

壁内部の断熱材の場合、紫外線の影響は受けにくいと思いますが、赤外線の影響は受けると考えられます。
10年、20年の、超長期スパンで考えると、ウレタン系断熱材の劣化は考慮する必要があると思います。
(エアコン内部に使用される発泡ウレタン系断熱材も、20年で交換が必要なほどボロボロに壊れます。)
壁内部は比較的太陽光の影響を受けにくい場所ですが、屋根断熱などに使用する場合、換気口から入り込む太陽光の影響を受けやすく、劣化の影響を受けると思います。

この点、グラスウール断熱材は、劣化しにくいと判断しています。
(築10年の壁内部グラスウールを検査した時に、新品と変わらないグラスウールが出てきました。結露被害を受けない限り、グラスウールの劣化は少ないと判断できる検査でした)

「エアコン近くに取り付けられた換気扇、及びダクト内部で結露が発生するのでは?」 とのご指摘がありました。

こちらは北海道モデルハウス、今夏常時使用した換気扇です。
3台がほぼ連日動いていました。
(温度設定により動かない時間帯もありますが)
ダクト内部の動画がこちらです。

目視でも確認しましたが、ダクト内部にカビなどは一切見当たりませんでした。
結露が発生した痕跡も見当たりませんでした。
また、同時に2月から稼働しているエアコンフィルターがこちらの動画です。
住宅検査 ホームリサーチ
「エアコン近くに取り付けられた換気扇、及びダクト内部で結露が発生するのでは?」 とのご指摘がありました。



掃除する気がしないほどキレイな状態でした。

「床下の空気は汚い」
と言うイメージがありますが、外気を直接吸い込むよりも数段奇麗な状態で入り込むのが床下の空気です。
空気を直接吸い込む一般的な換気扇の場合、ホコリや虫までも吸い込んでしまいます。
Air断は、基礎外周部全体から、フィルターを通して、ユックリと空気を取り入れるので、虫はもちろんホコリも吸い込みにくいのが特徴です。
さらに基礎内部の通気壁を上昇する時に、重いホコリは上昇する事が出来ず、クリーンな空気だけが室内に入り込む事になります。
これが、半年経過しても「エアコンフィルターを新品時と同等」に保つAir断の仕組みです。
今後も半年毎にフィルターチェック動画をアップする予定です。

高気密のデメリット(気密が高い状態と低い状態を可視化)


ボトルに水を満タンに入れた状態と少し水を抜いた状態で水中にある物が、どれだけ動くかを比べてみました。

高気密にする事で空気が動きにくくなり、冷房、暖房した空気が近い場所をローテーションする!
この結果、暖かい場所と冷たい場所のムラが出来てしまいます。
これが高気密住宅の問題点!だと言われています。