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住宅検査について詳しく教えてほしい



「住宅検査について詳しく教えてほしい」

問い合わせがありました。
ありがとうございます。
ホームリサーチが行なう住宅検査について詳しく解説させていただきます。
まず2タイプ存在します。
工務店自らが依頼する検査と、お客様が依頼する検査です。
しかし、内容は同じです。

そもそも、住宅検査が必要なのか?という部分から説明します。
現在様々な製品があふれる中で、「不良品」は激減してますよね。
家電、パソコン、スマホ、・・・映らなくなった、動かなくなった!などの経験は少ないのではないでしょうか?もちろん耐用年数を超えての、映らない、動かないは別として・・・

「壊れない」事が当たり前の日本製品。不良品は存在しないのでしょうか?
いいえ違います。
例えば、パソコンの心臓部、最新シリコンチップでは、7割が良品、残り3割が不良品だそうです。
もちろん、良品を、8割、9割に高める努力はするそうですが、10割、100%にはならない。
その手間暇よりも、不良品を確実に見極め、良品のみを出荷する方がコストがかからないそうです。
フルオートメーション製品であっても、不良品が発生するということは、人の手が介在すれば、なおさら不良品の確率が上昇。良品7割にも届かなくなります。
つまり3割以上の不良品が出る事は、モノづくりにおいて当たり前であり、
不良品を見極めて良品だけを出荷する技術こそ、「壊れない」日本製品のポイントなのではないでしょうか?

建築においても、同様で、不良を見つけ出すことが、良を作り上げるポイント!

こちらは基礎配筋の写真です。
あちこちにサビた個所が見受けられますよね。
ここにも、ここにも・・・
しかしこのサビ、建築基準法違反ではありません。このまま工事を進めても、問題にはなりません。
しかし、超長期で考えると、サビの影響が出ないとは言い切れません。
ご存知でしょうか、工務店の責任は引き渡し後10年であることを。そして、このサビが問題になるのは、責任期間が終了した10年以降。
つまり、10年経過後、錆の影響でひび割れしても、工務店の責任ではなく、お客様負担の手直し…となるワケです。

こちらは、同じ配筋の写真ですが、サビ一つ見当たりません。
これが“無サビ配筋”と言われる基礎配筋。
良質の基礎コンクリートが出来上がるのは当然ですよね。

しかし、コンクリートが打たれた後では、サビを見つけ出すのは不可能。
そして、10年経過後に基礎コンクリートがひび割れしたら、その原因は、もしかしたら配筋時のサビなのかもしれません。
この2種類の基礎配筋、お客様ならどちらを選びますか?
私なら、「無サビでお願いします」と伝えます。

こちらの動画は、1階天井裏です。
うっすらとホコリが溜まってますよね。

天井裏一面に、この、粉がうっすらと・・・
原因は、内装材をカットする時に、集塵機を使用しているか、否かです。
集塵機を使用しない場合、室内に粉が舞い上がり、それが天井裏にうっすらと積もる・・・
「目に見える場所ではないから、問題ない」

と思うかもしれませんが、私なら嫌です。
新築住宅で、天井裏一面に、粉があるなんて!

何かの拍子に舞い下りたら?
幼い子どもたちのシックハウスに繋がるかもしれない。
こんな事を考えながらの生活は耐えられません。
まして、長期ローンで叶えた夢のマイホームから、こんなストレスを受けるなんて、考えたくもありません。
もちろん、建築基準法では、全く規制されませんし、違法でもありません。
でも、生理的に受け付けない人が多いのではないでしょうか?

こちらは、床下地合板ですが、全体的に黒ずんでますよね。
これは、雨にさらされて、合板の接着成分がにじみ出た結果だそうです。

こちらをご覧ください。合板を水に付けておくと、水が真っ黒に変色してきます。
合板の接着成分が抜け出し、合板本来の耐力が低下していると想定できます。

ちなみに、この物件は、弊社の検査をしておりません。
工務店は、「問題ありません」との返事で、このまま工事を進めたそうです。新築中のお客様が、心配になって送ってきた写真です。
弊社が、この写真を合板メーカーに確認すると、取り換えなければ本来の耐力は保証できない!との事。
「5〜6年で問題になるとは思えませんが、超長期では問題です!ボロボロになる可能性がある・・・」と担当者は語っていました。

これも、建築基準法では規制されません。つまり、違法ではない。

しかし私たちは、これらを「不良」と判断します。
建築基準法を基準にすると、「不良」はほとんど発生しません。
私たちは、建築基準法に加え、住まい手への配慮、隣地住民への配慮、超長期的配慮、そして技術力の水準をベースとして「不良」を判断しています。

もちろん、これを嫌がる工務店が多いのも事実。しかし、それがお客様の利益に繋がると信じて、細かい指摘を続けています。
つまり、
安心できる工務店に依頼する事が、安心できる家には繋がらない。
チェック体制を構築している工務店だからこそ、安心できる家に繋がるとご判断ください。

冒頭に申し上げた、工務店依頼と、お客様依頼の検査。同じ検査ですが、工務店依頼は、工務店側が良品だけを送り出そうとしている姿勢。
お客様依頼の場合、工務店側にチェック体制が無く、不安なお客様が依頼するケース。
性質が違う事をご理解ください。

ただし、弊社が検査を行なったからと言って、100%問題が無いとも言い切れません。しかし、2次チェック体制は、かなりの問題点を見つけ出します。
ご期待に沿えると思っています。


最後に検査料金ですが、1回3万円、10回検査を推奨しているので、1物件30万円が検査料金。
「高い」
と思いますよね。
30万円は、洗濯機と冷蔵庫が買える金額。
エアコンなら3台買えるぐらいの金額。
要所だけの、5回検査でも、15万円。
安い洗濯機と冷蔵庫ならギリ買える。
安価なエアコンなら、ギリ2台買える。

この費用を住宅検査にかけるべきか、それとも住宅検査を導入している工務店を選ぶべきか?それとも、検査せずに工務店を信じるか?
悩みますよね。

そこでご提案するのが、人工知能検査アプリベルソナです。
ベルソナをインストールして物件を撮影すれば、あらゆる問題点を瞬時に表示。
アンドロイドスマホのみの対応ですが、料金は1物件1万円。
新築物件に出向いて、パシャパシャ撮影すれば、様々な問題点を教えてくれます。

「サビ注意!」
「切断切りカス注意!」
「シミ注意!」
終わってからでは難色を示す工務店も、途中であれば、必ず修正してくれると思います。
一生に一度の夢のマイホームですから・・・。

住宅検査に関して、ザックリと説明させていただきました。
もちろんご依頼前には、さらに詳しくご説明させていただいています。
弊社にできる事、できないことを、細かく説明、ご納得いただいた上で検査をさせていただいています。

これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

Air断の夏



Air断の夏!


「肌寒さすら感じます・・・」

東京モデルハウスを見学した人の多くが口にする、「カラッとしている」には、理由があります。
こちらをご覧ください。
Air断東京モデルハウスで、外部湿度が20.4gの時に、室内湿度は12.3g。
この絶対湿度12.3gは、春先の外気湿度と同等。


大量換気しているにも関わらず、なぜ、これだけ低い湿度環境を維持できるのか?


もちろん、セルロースファイバーなどの断熱材で、湿気を吸収しているわけではありません。
数々の実験から、セルロースファイバーに湿気を吸収する能力が無い事はご説明しています。そもそも、Air断東京モデルハウスには断熱材がありません・・・。そして、
木材などで、湿気を吸収しているわけでもありません。
木材が湿気を吸収している事は事実ですが、その量はゴクゴク少量。
そして、限界値を超えると、吸収できなくなります。
6月には限界値を超え、7月、8月、ジメジメ感最大時には、1滴の水蒸気も吸収出来ないと言われています。

ではなぜ、Air断東京モデルハウスでは、湿度が低下しているのでしょうか?

通常の20倍と言われる大量の換気を行ないながらも、外部より8.1gも湿度が低い理由。それは、Air断東京モデルハウスで採用した、独自の排気経路だと考えています。

夏季のAir断住宅では、床下サーキュレーターが稼働を始めます。
サーキュレーターの稼働により、床下コンクリート面がカラカラに乾燥。
そこに、湿気を大量に含んだ外気が入り込みます。
カラカラに乾燥したコンクリート面に、湿気を大量に含んだ外気が接触、瞬時に結露。
結露した水分は、コンクリートがすぐに吸収。
室内には、結露して乾燥した空気が入り込みます。
室内に入り込んだ乾燥した空気をエアコンが吸い込んで、温度を下げ、室内に放出。

室内に放出された空気は、室内の温度を下げ、用済みとなった空気が、通気層から外へと排出。ここから先が、Air断東京モデルハウスに採用した新設計。
Air断愛知モデルハウスでは、通気層から全ての空気が室外へと放出され、新しい空気が入り込みます。
対するAir断東京モデルハウスでは、計算上6割が外部へ放出され、4割がもう一度床下へと入り込むように工夫しました。つまり、4割の乾燥した空気が床下へ入り込み、これが繰り返される事で、大量に換気しながらも、徐々に湿度が下がっていると想定しています。

Air断愛知モデルハウスで、毎年必ずカビが発生していた、靴とカバンを、Air断東京モデルハウスに持ち込んで1年。
あれだけ、必ず発生していたカビが、一切生えなかった事からも、室内湿度が低い事を物語っていると思います。

もちろん冬季は、外気より床下の方が暖かいですし、床下サーキュレータが動かなくなるので、冬季貴重な水蒸気を奪う事はありません。

夏季はカラッと、冬季は外気同様の湿度を維持するAir断。

これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

結露に関して



まずは、床下結露動画をご覧ください。
これは、2022年6月に撮影した、床下で発生した結露です。
床下一面の木部に発生している結露。
もちろん、コンクリート面もビタビタ・・・
一部カビが発生している部分もありました。
床下全てがこの状態です。

驚きますよね。


これが結露の実態。
この床下で発生した結露は、長期間乾燥する事なく床下にとどまります。

この状態が続くと、木部が腐食。
腐った木部が臭いを発し、様々な害虫、そしてシロアリがやってきます。
これが「結露の恐ろしさ」です。

この結露を抑えるにはどうすればいいのか?

Air断の場合、温度と湿度を計測し、結露が発生する可能性が高まった段階で、床下サーキュレーターが稼働。
空気が対流する事で、結露しにくくなります。

いつ発生するか分からない結露を、床下、室外、室内の温湿度センサー値を読み取る事で正確に分析。
発生してからではなく、発生する前にサーキュレーターを動かし、結露を抑制します。

「Air断以外の家はどうなるの?」


3階建て住宅は、床下温度が低いので6月〜8月頃発生する確率が高まります。
海、湖、川の近くはかなりの確率で発生します。
弊社の計測では9月以降に床下結露の発生リスクは下がります。
6月〜9月は、毎月1度、結露が発生していないか?床下を点検してください。
万が一発生していたら、限りなく面倒ですが、丁寧にふき取るか、床下にサーキュレーターを入れて、動かします。
1週間ほどで乾燥すると思います。

その年結露が発生していなかったとしても、次の年も、その次の年も発生しないとは言えません。
水蒸気を多く含んだ空気が、家を通り抜けた時に、床下温度がたまたま低かったら、即結露します。
面倒ですが、毎年6月〜9月は月に1回の点検が必要だと思います。

冬季は小屋裏で結露が発生します。
11月から3月くらいまで小屋裏点検口から、結露の有無を確認。
万が一結露が発生していたら、拭きとるか、サーキュレーターの導入しか方法がありません。
ただ、冬季の結露は夏季の動画のように、大量ではありません。
木材が湿る程度。木材の色が濃くなっていたら結露を疑ってください。

ちなみに冬季のAir断では、結露発生前に小屋裏換気扇が稼働し、結露を抑制しています。

この情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

夏季の湿度対策に関して!



夏季の湿度対策に関して!

Air断愛知モデルハウス 室温25℃、ジメっとする・・・
Air断東京モデルハウス 室温25℃、カラッとする・・・
※Air断愛知モデルハウスは沿岸部だから!と考えていましたが・・・!

Air断東京モデルハウスでは、室温25℃でカラッと感じます。
しかし同じ室温でも、Air断愛知モデルハウスはジメっと感じます。

どちらも、外部の絶対湿度は1㎥あたり20g程度。ほぼ同じでありながら、Air断東京モデルハウス室内は15g。
Air断愛知モデルハウスは外部と同じ20g。

この差は、Air断の吸気経路だと判断しています。

Air断東京モデルハウスでは、エアコン上部に吸気口を設けています。
吸気口から入った全ての空気をエアコンが吸い込み、湿気を除去して室内に放出しているので、湿度が抑えられています。
対するAir断愛知モデルハウスは、天井埋め込み型のエアコンなので、エアコンの横から空気を取り入れています
この吸気経路では、取り入れた全ての空気を、エアコンが吸い込む事は不可能。湿気をたっぷり含んだ空気が漏れ出し、室内を循環。
その後、エアコンが吸い込んで湿気を除去しますが、Air断東京モデルハウスと比べると効果は半減。
この結果が、室内湿度に現れていると思います。

以前、暑がりの工務店社長がAir断東京モデルハウスを見学した時に、「色んなモデルハウスを見学してきたけど、
室温26℃で、涼しいと感じた事は一度も無かった!それが、同じ室温で、なんで、こんなにも涼しいんだ?何なんだこの家は?対流か?やはり対流なのか?」
と驚いていた事があります。

たった5gの差!と思うでしょうが、1㎥に15gの湿度は、4月〜5月の湿度です。
そして、湿度が少なければ、汗が乾きやすく、カラッと感じます。
対して、室内20gの湿度は、7月8月の湿度。
汗が乾きにくくなり、ジメっと感じるようになります。


こちらは、Air断愛知モデルハウスで、毎年カビが発生していた革靴と革のカバンですが、Air断東京モデルハウスに持ち込んで1年。カビは全く発生しませんでした。 
Air断愛知モデルハウスと、Air断東京モデルハウス、外部の絶対湿度は同程度でありながら、室内湿度は5g近く低い。
この違いは、エアコンを直接通り抜ける吸気設計と、そうではない吸気設計によるものだと判断しています。

今後も検証を進めご報告させていただきます。

「Air断のファンは、どのくらい音がするのですか?」




「Air断のファンは、どのくらい音がするのですか?」

ご質問がありましたのでお答えします。
こちらは、愛知実験棟室内です。
築17年の木造住宅を、Air断に改造してあり、33畳のリビングには9台のファンが取り付けられています。
実験棟なので、通常よりも多いファンを取り付けてあります。
まず最初に、全てのファンが止まった状態の騒音計値を御覧ください。
32デシベル〜33デシベル程度

この状態から全てのファンを稼働させます・・・
ファン稼働時の開閉音により、騒音計値が少し上がりますが、その後は35デシベル〜36デシベルをキープします。
3〜4デシベルほど増加しているのがおわかり頂けると思います。

一般的に、
40デシベルは
・図書館
・昼間の閑静な住宅街
・深夜の市街地

30デシベルは
・深夜の郊外
・鉛筆での執筆音
とされています。

Air断ファンの音は、気にならない程度だと思いますが、音に敏感な人は参考にして下さい。

ここからエアコンを稼働、騒音計が47デシベルに上昇しました。
エアコンの音は、各ご家庭のエアコンによって変わると思いますが、エアコンの音よりも小さいとご理解いただければ幸いです。

「超断熱材HR1型、HR2型の性能を詳しく説明してくれ・・・」




「超断熱材HR1型、HR2型の性能を詳しく説明してくれ・・・」
と、ご指摘を受けました。
まずこちらの、冷却実験動画をご覧ください。

同じ大きさの段ボール箱、200o×200o×100oに、
グラスウール10kと、超断熱材HR1型、ロックウールを入れ、中心に温度センサーを配置して、外部5面を保冷剤で冷却。冷却材は1時間毎に、新しい冷却材と交換。
各断熱材中心の温度センサーが変化する時間を撮影した動画です。

一番左の温度計が室内温度。
左から2番目が、グラスウール10k断熱材中心温度
左から3番目が、超断熱材HR1型中心温度
そして、一番右がロックウール断熱材中心温度です。

真っ先に氷点下に達したのは、一番右のロックウール断熱材でした。
時間は32分。


次に氷点下に達したのが一番左の、グラスウール10k断熱材。
時間は1時間9分後でした。
グラスウール10kよりも、ロックウールの方が性能は上ですが、冷却実験での氷点下に達する速度は、グラスウールの方が遅くなりました。
最後に氷点下に達したのが、真ん中の超断熱材HR1型。
時間は4時間28分後
でした。

これを「断熱性能」と呼んで良いのかは分かりませんが、同じ条件で冷却しながら、
グラスウール10kの4倍、ロックウールの8倍遅く熱が伝わる事は、寒さが伝わりにくい!つまり、「断熱性能が高い」と判断出来ると思います。

5時間経過時点で、冷却材を撤去。今度は、室内23℃による加熱実験となります。

グングン温度が上昇するのは、左側グラスウール10k。
冷却材撤去後43分で20℃
に達しました。
次にロックウールが冷却材撤去後1時間10分で20℃に到達。
加熱実験では想定通りでした。
しかしこの時、超断熱材HR1型は7℃しか上昇していません。
超断熱材HR1型が20℃に達したのは、4時間4分後でした。


次の実験は、左側がフェノールフォーム、真ん中がスタイロフォーム、そして右側が超断熱材HR2型となっています。

まず最初に氷点下に達したのがスタイロフォーム。
時間は42分。

次に氷点下に達したのが、フェノールフォーム。
時間は1時間1分でした。
グラスウール10kと変わらぬ速度に少々驚きました。
この時、超断熱材HR2型は、20.4℃をキープ。
このまま5時間冷却を続けましたが、超断熱材HR2型は、10℃までしか下がりませんでした。

次は、保冷剤を撤去しての加熱実験。
真っ先に20℃に達したのが、スタイロフォーム。
時間は1時間後
でした。
次に20℃に達したのが、フェノールフォーム。
時間は1時間45分後でした。

そして超断熱材HR2型が20℃に達したのは、なんと、


13時間後でした。


まとめます。冷却実験では、
ロックウール  32分で0℃
グラスウール10k 1時間9分で0℃
超断熱材HR1型  4時間28分で0℃
スタイロフォーム 42分で0℃
フェノールフォーム 1時間1分で℃
超断熱材HR2型    5時間経過しても10℃をキープ

加熱実験では、
ロックウール  1時間10分で20℃
グラスウール10k 43分で20℃
超断熱材HR1型  4時間4分で20℃
スタイロフォーム 1時間で20℃
フェノールフォーム 1時間45分で20℃
超断熱材HR2型    13時間で20℃

超断熱材HR1型、HR2型が、群を抜いた性能である事がお分かりいただけると思います。
ただし、熱の伝わり方が、極端に遅い超断熱材HR1型とHR2型。
それ故に、結露発生リスクが増加します。
周辺が暖かくなっても、超断熱材HR1型、HR2型は温度が低い。
そこに水蒸気が接触して結露・・・。
だから、Air断システムが必須となります。

すでに超断熱材HR2型は、2022年3月、東京Air断モデルハウスの天井に施工し、昨年との温度比較を行ないました。

こちらが2021年3月20日の、外気温度と、小屋裏温度、そして、1階リビング2階寝室温度です。
そしてこちらが、超断熱材HR2型施工後、2022年3月21日の外気温度と、小屋裏温度、そして1階リビング2階寝室温度です。
暖房は1階リビングのエアコン暖房だけですが、超断熱材HR2型施工後は、1階2階の温度差がほとんど解消できています。
さらに、小屋裏温度は、ほぼ横一線。
超断熱材HR2型の影響だと考えています。
現在経過観察していますが、結露発生もありません。

現在建設中の大阪モデルハウスでは、天井と床下に超断熱材HR2型、壁を超断熱材HR1型にして建設中。
さらに、九州モデルハウスでは、天井、床下、壁全てに超断熱材HR2型を施工して建設する計画です。
計算では、超断熱材HR1型の大阪モデルハウスが、冷暖房費3割削減。
超断熱材HR2型の九州モデルハウスは、冷暖房費5割削減と言う計算結果も出ています。

気になる費用ですが、断熱材費用としては、安価な断熱材費用と変わりません。
ただ、安価な断熱材よりも、精度の高い施工が求められるので、施工日数が伸びます。
施工日数が伸びる分、コストが増加しますが、これまでの実験、実測値から判断すると、十分解消できる効果を得られると想定しています。

大阪モデル、九州モデル共に、年内完成予定。
完成後詳しいデータをご報告いたしますので、ご興味のある方は、Air断マガジンの進捗をご覧いただければと思います。

これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。