「床下は湿度が高いんだ!そこを通り抜けた空気はジメジメするはず!」
「床下は湿度が高いんだ!そこを通り抜けた空気はジメジメするはず!」
「床下はコンクリート臭がするはず!」
ご指摘を受けました。
お答えいたします。
床下は湿度が高い!とおっしゃいますが、残念ながら、床下は湿度が高いわけではありません。
もちろん、基礎コンクリートの水分は、ゆっくりと放出されますが、それは、きわめて少ない水分。
床下の湿度を変えてしまうような水分は残っていません。
「湿気がある!」とおっしゃる人は、結露によって湿気を帯びた床下の事をおっしゃっていると思います。
床下は、夏季最も温度が低い場所なので、常に結露リスクが付きまといます。
大量に発生すると、ご覧の様な状態になります。
これは極端な事例ですが、多くは、土台、大引き、コンクリートの表面に、うっすらと結露が発生します。
この量は目視で確認出来ないほどの微量。
しかし、微量であっても、一度床下で発生した結露は、なかなか乾かず、非常に長期間床下にとどまります。
この乾かない結露水は、木部を侵食し、カビの発生、木材の腐食へと繋がります。
そして腐食した木材をエサとするシロアリの被害に繋がります。
また、コンクリートが濡れた状態になると、コンクリート臭や土臭さを感じたり、長期に渡り解消されない結露水は生臭くなったりします。
衣類の生乾き臭に似ています。
床下の結露は、一度結露すると長期間乾かないため、厄介なのです。
「床下は臭いがする」に関しても、結露して臭いが発生している床下を確認したのではないでしょうか?
Air断は、床下や、小屋裏の結露リスクを常に計測。
計算だけではなく、独自開発したセンサーが、雨漏りや結露水を監視。
床下に結露が発生しそうになると、サーキュレーターを動かして対流を発生させ結露を抑制、結露が発生した場合でもサーキュレーターの風で素早く乾燥させます。
そのお陰もあって、Air断愛知モデルハウス、Air断北海道モデルハウス、Air断東京モデルハウス、Air断大阪モデルハウス、全ての床下はカラッカラ、そして無臭状態です。
機会があれば、是非とも見学にお越しください!!
大阪モデル、経理の体感!
大阪モデル、ほぼ完成…したようね!
じっくり見せてもらうわッ。。。
ナンカ、威圧感あるわね!
もっと、かわいらしい家には出来なかったの?
えっ、なんで、車庫まで作ってあるの?
無駄でしょ。??
誰が許可したの、こんな設計・・・
えっ、なに、何ナノ、この無駄にでかい屋根!
東京モデルの2倍もあるの?
なんで、こんなに大きいの?
実験棟よね??
こんなの必要あるの?
まったく、なに考えてるの???
破風も、鼻隠しも全部ガルバリウム鋼板ッ・・・。
高いんじゃないの?
エッ、30年メンテナンスフリー?、この方が長持ちするわけ・・・??
ホントにぃ???・・・
えっ、雨樋が、な、、い・・・じゃん。
えっ、雨樋付けないの?・・
エッ、東京モデルにも付けてないの?
取り付け金物から雨漏りするの?
落ち葉が詰まって、メンテナンスが必要になるの?
これも、30年メンテフリーにつながる対策なの?・・・?
ふーん。。。
何この、窓廻りのモール?オシャレ?実験棟でしょ!これこそ、必要ないでしょ!
エッ、これが、コーキングの劣化を防ぐわけ?
これも30年メンテナンスフリー対策?
マジぃ????・・・
どれどれ、玄関・・・
涼しいじゃん、さすがAir断ねっ・・・
エアーカーテン便利よねッ・・・
ここは、シューズクローク?
何、この匂いそうな靴は?誰のよ??
でもファンが2個も付いてるから、匂いはしないでしょうね・・・
これがうらやましい。・・・・私んち、シューズクロークが臭うもん・・・
えっ、ここは手洗い・・・
実験棟に、こんなのいるの?
確かに、入り口付近に化粧室があるのはいいけど・・・
えっ、ここはトイレ??
なに、このおしゃれな感じ・・・
実験棟でしょ、無駄だっつーの!
ここはなに?物置?
でかっ・・・なにを置くのよっ??
てか、涼しいし・・・
物置は、普通ムッとするわよ、なのに、この涼しさ・・・
これはAir断の特徴よねッ。。。
これキッチン??
手作りキッチンってこと?
でかっ・・・なにこの大きさ?
なに作るの?実験棟でしょ!
あいつは“シェフ”かッ・・・
いくらかかってるの??
えっ、安ッ・・・・マジ??
嘘〜〜、これ、そんな安いの??
ここは、ランドリールーム?
ここに洗濯物干すわけ?
涼しいじゃん・・・
あれっ?エアコン、つ、い、て、ないじゃん・・・
エアコンはリビングだけ?
っで、この涼しさ?さすがAir断・・・
この部屋に干すだけで、洗濯物乾くんでしょ!?
うちは、外干しだから、夏は汗だくになるの!
急な雨も心配だし・・・。
Air断は、室内干しだから、雨の心配もいらない。
ホコリや砂、花粉も付かない。奇麗なまま収納できる・・・
便利よねぇ〜。
なにこの階段!
素敵じゃん・・・・
実験棟でしょ、なんでこんな階段にするの?
えっ、こっちのほうが安いの?
マジ??
2階は・・・
涼しいじゃん・・・
1階ほどじゃないけど、これでエアコンついてないんでしょ?
私、これで十分!!1階は少し寒すぎるくらい・・・
ドアの上下から空気が入り込むわけね・・・
あっ、ホントだ!上下に隙間が空いてる・・・
でも、全然気にならない、言われるまで気づかなかったし・・・
ここが、2階のトイレ?
へぇ〜涼しいじゃん・・・
普通、2階のトイレって汗だくになるわよッ。
ここから1階の空気を取り入れてるわけね・・・・
なるほど〜
この部屋は・・・
こっちも涼しいじゃん・・・
ここからリビングエアコンの冷気を取り入れてるわけね・・・
リビングエアコンに近いから、涼しいわけね・・・
なるほど〜〜。
ここは2階の物置ね・・・
わざと内装仕上げてないわけね・・・
どーでもいいけど・・・
ここは、屋根裏の出入り口・・・。
屋根裏には2型断熱材が入ってるんでしょ!
どれどれ・・・??
見せられないの??
私は経理よ!なんで私に見せられないの???
ったく、あの頑固親父め・・・・
いいわッ。。。写真で見たから!!!
それにしても、1階は涼しいわね。
少し寒いくらい・・・
温度は?26℃設定??
湿度が下がってるのよね!
東京と同じでしょ、東京も“カラッ”として涼しいけど、大阪も負けじと涼しいわね・・・
エアコンで除湿した空気を、通気層に排出。
さらに床下に取り入れて、通気壁から吸い上げ、室内に取り込んでいる。
除湿した空気を再利用してるから、湿度が下がるんでしょ!
よく考えたわよね〜あの堅物・・・
えっ、それだけじゃない!??
床下コンクリートが湿気を吸収してるから、空気が乾燥するワケ!
なるほど〜
でも、それは冬は過乾燥になるって事?
エッ、冬のコンクリートは、湿気を吸収しない?
何で?
温度が高いから??
フーン、分からないけど、北海道の冬でも東京の冬でも乾燥を感じなかったわね〜。理屈は分からないけど、納得できるわッ。
てか、ほんとにこのキッチン、そんなに安いの?
おしゃれじゃん・・・
扉ないのがおしゃれ〜
そうか!Air断はホコリが少ないから、扉がなくても良いのかぁ・・・
ランドリーの棚もおしゃれだったし・・・
でも、棚は、ホコリが溜まるのよね〜
Air断は、ホコリが溜まりにくいから、こんな事が出来るわけね・・・。
ホコリが溜まりにくい!ってホントにいいわよね〜。
私、きれい好きだから、ホコリが溜まるの嫌なのよね〜。
うちなんて、拭いた側からホコリが溜まるわよ!掃除する気にもならないし・・・
うらやましい・・・
私が建てた時、Air断無かったからなぁ・・・
エッ、気密測定値0.7!
それは凄い事なの?
フーン。。。
どーでもいいけど・・・。
っで、肝心の電気料金は?
エッ、東京の半分??
まっ、そりゃそーでしょ!東京断熱材無いんだし・・・
愛知と比べたらどーなの?
さすがに、愛知より安い事は無いでしょ!
愛知モデルは壁断熱材150oでしょ、さらに、屋根断熱100oにプラス、天井断熱200o。さらに、エアコンは3相200ボルト動力電源、さすがに愛知よりは・・・
エーーーーーっ、愛知より65%安いぃいぃいいいいいい!
えっえっホントなの?
それは凄いじゃない・・・
新型断熱材が凄いって事なの?
うーん、タダ、8月1カ月間だけじゃ確かとは言えないわね!
次は冬、冬を体感しないと・・・
建てて良かったを全ての人に・・・
「断熱材がどれも一緒なんて、いい加減な事を言うな!」と、クレームを受けました
「断熱材がどれも一緒なんて、いい加減な事を言うな!」
と、中部エリアの設計士からクレームを受けました。
分かりにくい表現で申し訳ありませんでした。
ただ、
「弊社の実験では、断熱材はどれを使っても同じと言う結果が出ています」とお伝えしていると思います。
弊社営業の説明を聞いたそうですが、営業もそのようにお伝えしていると思います。
もちろん、弊社の実験、実測値を解析した結果をお伝えしているので、必ず正しいとも、申し上げていません。
弊社の実験、実測値そのものが間違えている可能性もあります。
しかし弊社では、弊社の出した実験、実測値に基づいて、北海道モデル、東京モデル、を建設し、極寒の北海道でも冬季暖かく、無断熱材の家でも、冬暖かく、夏涼しい環境を作り出しています。
たびたび登場する、断熱モンスター物件と比較しても、夏涼しく、冬暖かいデータを確認しています。
さらにこちらをご覧ください。
東京モデルハウス無断熱材の家で、小屋裏にグラスウール16K断熱材100oを二重に敷き詰めた前と後の1階リビングデータです。外気温度が、ほぼ同じ日を選びました。
どちらが、小屋裏天井に、グラスウール100oを二重、つまり200o敷き詰めた後のデータか、分かる人はいないと思います。
左が、2021年7月19日、天井断熱材を入れる前の、無断熱材のデータ。
右が、2021年8月25日、グラスウール100oを二重に入れた後のデータ。
室内温度は、どちらも、ほとんど変化してません。
断熱材があっても、無くてもほとんど変化しない・・・
ここで「グラスウールだから変化しない。高性能断熱材であれば変化するはず!」と思った方もいらっしゃると思います。
こちらをご覧ください。こちらが、たびたび登場する、天井に300oセルロースファイバーを充填した、岐阜県に建設された、当時「断熱モンスター」と呼ばれた物件の外気温度とリビング温度です。
外気温度は、東京モデルハウスが最高38.8℃
断熱モンスターは、外気温度の最高が38.2℃。若干東京モデルハウスの方が外気温度が高めではありますが、室内温度は、東京モデルハウスが、最高27.3℃
対して断熱モンスターは、最高28.1℃。
断熱モンスター物件では、1日中26℃を下回る事がなく、27℃、28℃を推移するのに対して、東京モデルハウスでは、最低温度が24.2℃、日中こそ25℃を超えますが、深夜は25℃を下回ります。
どちらもエアコン設定温度は26℃。となっていますが、断熱モンスター物件では26℃設定では日中、室温が下がらないので、時折25℃、24℃設定にしているそうです。
さらに、断熱モンスター物件では、壁に100oセルロースファイバー、付加断熱に、高性能グラスウール24k100o、壁断熱材厚200oオーバーです。
サッシはトリプルガラス、樹脂サッシ、断熱関連費用だけで500万円オーバー、文字通りコストも、使用された材料もモンスター級。
対する東京モデルハウス無断熱材の家は、アルミサッシ、ペアガラスは、10年前のスペック。壁、床、天井においては、断熱材が使用されていない、昭和初期のスペック。
それでも、断熱モンスター物件よりも涼しい環境を作り出しています。
この結果を見る限り、「高性能断熱材を使用すれば、断熱性能が高まる」とは考えにくいですよね。
さらに、高性能断熱材が、本当に熱を遮断出来るのであれば、とうの昔に断熱論争は終わっています。
「熱伝導率の低い断熱材を使えば、冬暖かく、夏涼しい!」
となるわけですから。しかし、現実は違います。
どれだけ熱伝導率の低い断熱材を使用した物件でも、夏うだるような暑さ、冬、凍てつく寒さに悩まされます。
さらに、冬季床面で発生する底冷え。床断熱を、どれだけ高性能断熱材に変えても、どんなにたっぷりの断熱材を敷き詰めても、基礎断熱を行なっても、底冷えを解消する事には繋がりませんでした。
この結果を受け止め、断熱材以外で断熱性能を高める方法を模索した結果生まれたのが、Air断であり、1型2型の超断熱材でございます。
ご理解いただければ嬉しく思います。
様々なアレルギーをお持ちのお客様
Air断ユーザー体験談
18.様々なアレルギーをお持ちのお客様
2022年4月にAir断新築。
様々なアレルギーをお持ちのお客様でした。
杉、ヒノキ、稲、ブタクサ、ヨモギ、ブタクサ、シックハウス、ハウスダスト・・・。
その為、壁は漆喰仕上げ、床ボンドは一切使用しない、そしてAir断を選ばれました。
壁紙クロスの場合、接着ボンドにアレルギー物質が含まれると言われています。
床ボンドにも、アレルギー物質が含まれると言われます。
しかし、床ボンドを使用しないと、数年後床がギーギー鳴り出す、床鳴りのリスクが高まります。
「床鳴りしてもいいから、使わないで下さい。アレルギーに比べたら、床がギーギー言うくらい全ッ然平気!」
とおっしゃるほど、アレルギーに困っているお客様だったそうです。
科学的、医学的根拠はありませんが、多くのAir断ユーザーが、「花粉症の症状が劇的に改善された」と言います。
それがソックリ、極度のアレルギー体質のお客様に当てはまるかは不透明でした。
「Air断住宅に住んで症状が緩和されたという話は聞きますが、やはり個人差があります。鈴木様の症状が緩和されるは分かりません。ただ万全を尽くします」
工務店は、期待に沿えない結果になる可能性があることを伝えて着工。
2022年4月に完成お引越し。
5月26日、1か月点検時に、弊社担当者も同行!
「一切、何の症状も出ていません。
窓は一度も開けてないのに、本当に快適です。
住んで1か月ですが、本当に何の症状も出ない、本当にありがたいです。」
必死で伝えようとする奥様。
「あれもダメ、これもダメ、すぐに症状が出るのに、引っ越して1か月、なにも症状が出ないんです…本当にうれしい・・・」
アレルギーの人にしか分からない“悩み”だったんだと思います。
必死に“良さ”をアピールしてくれる奥様の表情を見るだけで、本当に喜んでいただけていることが伝わってきました。
理由は、漆喰の壁かもしれない、ボンドを使わなかった事かもしれない。
理由はどうあれ、症状が何も出ない状態が、永遠に続いてほしい・・・心から、そう思った次第です。
ご主人が「窓は開けなくても良いんですか?動画見てると、窓は開けない方が良いと言ってますが」
「窓を開けると、窓から空気を取り入れるんです。窓から入る空気って、花粉やホコリ、小さな虫がたくさん含まれているので、綺麗だとは言えないんですよね。」
「そりゃそうだ!これだけの換気扇が外に吸い出してるんだもんなぁ・・・今日もエアコン無しで、カラッとしてるし!」
5月下旬、晴天、日中30℃まで上昇した日でも、ご主人が仰る通り、室内はカラッとしてました。これもAir断の特徴!空気の流れを、肌で感じることはありませんが、カラッと感じます。
「たった1か月の話だろ」
と思う人がいると思いますが、過敏な人は、即座にアレルギー反応が出ます。
食物アレルギーなら食事制限で緩和出来るでしょうが、花粉、ハウスダストの場合、制限が難しい。
だから、奥様は、あんなに喜んでいたんだと思います。
機会があれば、また訪問してお話をお聞かせいただこうと考えています。
この情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。
気密漏れの対処法!
最も多い気密漏れが、スイッチ、コンセントだと言われています。
一般住宅の場合、気密測定を行わなければ、気密漏れ箇所を特定する事は困難。
しかし、Air断住宅では、家が負圧設計となるので、簡単に気密漏れを特定する事が可能です。
動画の測定器は、熱感知式風速計。
風速2m以下の微風を、精度よく計測します。
動画のように、先端をコンセントに差し込んで計測すると、平均して、秒速0.45mのかすかな隙間風を確認しました。
この気密漏れ数値が、全てのスイッチ、コンセントで発生した場合、1時間に6畳間2部屋分の空気が、外部から入り込む計算になります。
秒速0.45m、肌で感じる事が出来ない、かすかな気密漏れでも、大きなエネルギーロスに繋がる事をご理解ください。
万が一この様な気密漏れを発見した場合、粘土を使った気密処理が効果的です。
動画のように、粘土をスイッチ、コンセント部分に練り込み、隙間を埋める事で、隙間風を遮断する事が可能。
特に、2階のスイッチ、コンセントは、小屋裏の空気を引っ張り込みます。
小屋裏の空気は、夏最も熱く、冬最も冷たい空気。
ここを徹底的に遮断しなければ、エコな住宅にはなりません。
ただし負圧の影響を受けない一般家庭では、気密漏れは発生しません。
真夏や真冬の、家が正圧、負圧の影響を受ける環境下でこそ、気密漏れが発生します。
Air断ではない、一般家庭で、気密漏れを調べるには、気密測定をするしか方法がありません。
これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。
岐阜のとある設計士「熱伝導率が全てだ!」
「熱伝導率が全て。熱伝導率が低い断熱材の方が性能が高い事になっているんだ、国もこれを支持している。なに言ってやがる・・・」
と岐阜の設計士から怒りのクレームを受けました。
お気持ちは分かります。
私たちもそう思っていましたから・・・
しかし、様々な物件の検査を続ける中で「オカシイ」と疑問が湧き、実験すると、確かに「オカシイ」となり、実測する為のモデルハウスを建設して、原因を調査してきました。
熱伝導率0.05のグラスウールと、0.02のフェノールフォームの断熱性能に差が生じるのであれば、それをお伝えするのがプロの役目。
しかし、様々な実験、実測を行ないましたが、差は生じませんでした。
そもそも熱伝導率とは、一部分の性質を切り取った数値です。
車に例えれば、“RPM”
エンジンの回転数のような部分的数値です。
この“RPM”が高ければ高いほど、速い車!とはなりません。
どれだけ、“RPM”エンジン回転数が高くても、パワーが無ければ速くは走れません。
“RPM”とパワーを上手に組み合わせる事が、エンジン設計にはとても重要だそうです。
家も同様、「熱伝導率が低ければ低いほど、断熱性能が上がる!」とはならないと判断しています。
熱伝導率が低いということは少しずつしか熱を伝えません。
通常10分かかるところを、熱伝導率が低くなることで20分、つまり倍の時間がかかってしまう・・・。これが熱伝導率が低くなる事によるメリット。
しかし、20分後には、断熱材自体の温度が変化してしまい、その先にある物体へ熱を伝えてしまうことになります。通常10分で伝わる熱が、20分かかってしまう!これをメリットと言えるのでしょうか?
こちらの動画は、どちらも―19℃まで冷却したフェノールフォームと木材です。
木材の熱伝導率は0.12。フェノールフォームの熱伝導率は0.02。
熱伝導率を比較すると、木材の方が6倍熱が伝わりやすい。
しかし、フェノールフォームは冷凍庫から取り出して30分後には20℃まで上昇。
対する木材が20℃を突破したのは、2時間後です。
温度の上昇が遅いという事は、熱が伝わりにくいという事。
つまり、フェノールフォームよりも熱伝導率が悪い木材の方が、断熱性能が高いと言えます。
これは、木材の密度が関係しています。
フェノールフォームより、木材の方が密度が高く、トータルの断熱性能は上。
これが、実験、実測値で得られる結果です。
つまり、「熱伝導率だけで断熱性能を考えるのではなく、密度まで計算に入れないと、本当の断熱性能は語れない!」と私たちは考えています。
もちろんこれは、実験、実測値に基づいた弊社独自の“断熱材”に対する考え方で、正しいとは言い切れません。しかし、Air断愛知モデルハウス、Air断北海道モデルハウス、Air断東京モデルハウスは、「この考え方」に基づいて建設し、実測データを解析、さらには、住人、スタッフ、来場者の意見を総合し、「この考え方」は正しいと判断しています。
現在建設中のAir断大阪モデルハウスでは、密度を考慮した、日本初となるHRT型、HRU型断熱材がベールを脱ぎます。
私たちの「考え方」が正しければ、建築の大きな躍進に繋がりますし、間違っていれば、またチャレンジします。どのような結果であれ、実証していく事が検査屋の仕事。そして、その情報を、家づくりに組み込み、より良い家づくりに繋げるのが、工務店の仕事。
そして、国が定める方向性だけを最終的な目標とするのではなく、さらにより良い家を目指して、開発努力を重ねる事が、私たちプロの義務だと思います。
これらの情報が、家づくりのプロたち、そして、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。