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断熱等級2、Air断大阪モデルハウスvs4キロ離れた場所に位置する高断熱住宅



断熱等級2、Air断大阪モデルハウスVS4キロ離れた場所に位置する高断熱住宅

比較のために、Air断大阪モデルハウス近隣の、高気密高断熱住宅に、温度センサーを設置させていただきました。
結果がこちら。
外気温度が31℃に達した5月22日!
4キロ離れた高断熱住宅では、室内温度がMax25.4℃まで上昇。
冷房しようか、迷う温度・・・
しかしAir断大阪モデルハウスは、室内温度がMax21.3℃。ヒンヤリするほど。
もちろん、どちらも冷房していません。

この差は、天井一面に詰め込んだジェル断!だと判断しています。
ジェル断の正体は、保冷剤に使われるジェル化した水。
ジェル化した水は、熱の伝わり方が、極端に遅い・・・

だから、外部温度が上昇しても、室内温度が変化しにくい!
だから、エコな冷暖房が可能!

通気層に、上昇気流は発生してないのですか?

通気層に、上昇気流は発生してないのですか?

ご質問を受けました。

弊社が測定した物件では、通気層に上昇気流は発生していませんでした。
もちろん、ゼロとは言いませんが、気流と言えるような流れは測定できませんでした。

仮に上昇気流が発生していると仮定した場合、通気層内部が、外部より温度が高い!と言う事になります。
通気層部分は、外壁の内側です。
外壁が最も温度が高く、通気層部分は、外壁部分よりも温度が低くなるのが通常です。
温度が低い通気層部分で、上昇気流が発生するとは考えられません。

屋根も同様で、屋根材表面は60℃を超える高温になりますが、屋根材下の通気層部分は、弊社が測定した限りでは、60℃を超える事はありませんでした。
そしてこの時も、風の影響で秒速0.3メートル程度の微風を測定しましたが、上昇気流と呼べる対流は、計測出来ませんでした。

「上昇気流が発生していない」とは言い切れませんが、発生したとしても、それが何かの手助けになるような対流ではないと判断しています。

「防湿シートで湿気を遮断します」は嘘?




建築で使われる防湿シートは、湿気を通しにくいだけで、通らないわけではありません。
「断熱材」が、熱を断っているわけでは無く、熱の伝わりを遅くしているのと同じで、防湿シートは、湿気が通り抜けるのを遅くしているだけに過ぎません。


こちらは、防湿シートで完全密閉した温湿度センサー!
室内を加湿すると、みるみる内部湿度が上昇!
室内の温湿度センサーの方が早く上昇しますが、防湿シートで密閉した温度センサーも、負けじとグングン上昇!
4時間も経てば、どちらも同じ湿度まで上昇します。

つまり、4時間も経てば、湿気は通り抜けている!と言う事です。

これが防湿シートの防湿性能!


一般的な高気密高断熱住宅の場合、壁のこの部分に、防湿シートが貼られます。
つまり夏季の湿気は、外壁を通り抜け、合板を通り抜け、壁内部に侵入しています。

湿度が高まる夏季、外部の湿気は壁内に楽々侵入し、壁内部の湿度を高めます。
室内側では、エアコンによる冷気が壁の温度を下げます。
冷えた壁に、高まった湿気が接触して結露。
エアコンが動いてる間中、壁の中では限りなく結露が発生し続けます。

湿度が下がる冬は、室内で発生する湿気が、壁内部に移動すると言われます。
加湿器、燃焼系暖房機器、お風呂、室内干し、料理、そして人が発する湿気が、防湿シートをすり抜けて、楽々壁内部に移動。


壁内部は、冷たい外気により温度が下がっています。そこに室内の湿気が接触して結露。
窓ガラスが結露してる状態をご覧になった事があると思います。
あれと同じ状態が、壁内部で起きている!と考えたら、少し怖いですよね。


さらに、気密性の高い壁内部で発生した結露は、長期間乾燥する事なく壁内部にとどまります。
水分が付着した木材には腐朽菌が繁殖。水が無くても、湿度が高まるだけで腐朽菌は繁殖します。


腐朽菌が繁殖すると、木材はふやけた柔らかい状態になり、最終的にボロボロに朽ちます。
もちろん、木材の強度は極端に下がり、震度5にも耐えられないような耐震性の低い家に変化します。

これが高気密高断熱住宅で起きると言われる、壁内結露リスク!
昔の家は、気密性が悪く、隙間風スースーだったのが幸いして、壁内部に発生した結露がすぐに乾燥!
壁内結露が発生しにくかったと言われています。
しかし、現在の家は、断熱性能、気密性能を極限にまで高めています。
これが、壁内結露を誘発し、耐震性すら低下させるリスクを高めます。
こちらは、Air断ではない、天井400oセルロース、壁230oセルロース、グラスウールのダブル、基礎断熱100oスタイロフォーム、超高気密、超高断熱住宅の、壁内部湿度グラフです。
外部湿度の上昇と同じように、壁内部湿度も推移しているのが分かります。
これが壁内結露を誘発し、発生した結露が木部を虫食みます。


こちらは、Air断壁内部の湿度変化です。
夏季最も湿度が高まる8月、外部は絶対湿度26g。
人は絶対湿度20gを超えると、自ら発した汗が乾きにくくなり蒸し暑さを感じるようになるそうです。それが、26gにも達する高湿度、じめじめした暑さが続く季節でも、壁内部の絶対湿度は11g以下。
4月上旬の湿度と同等、カラッとした壁内環境。
この状態では、結露は発生出来ません。

なぜ壁内部に湿気が入り込まないのか?
夏季は、壁内部に侵入しようとする水蒸気を、通気層の空気の対流が阻害。
水蒸気も通気層の対流に押し流されている!と推測しています。
冬季は、室内で発生する水蒸気を、各部屋のファンがいち早く通気層へ排出。壁内部に入り込まないようにしていると推測しています。
もちろん、この想定が、正しいとは言い切れません。
しかし、Air断全てのモデルで同様の結果が出ている事から、あながち間違っていない想定だと判断しています。

私たちは、断熱、気密にこだわり、防湿シートを張り巡らせた、超高断熱高気密住宅が、10年経たずに壁内部から朽ち果てたケースを何件も見てきました。

だからこそ、壁内結露が発生しない工法が必要。
そして、現時点では、Air断だけが、壁内結露を抑制する唯一の工法だと、判断しています。
今後も、モデルでの検証を進め、間違いがあったら訂正、新しい事実がわかったら、ご報告させていただきます。
これらの情報が、これから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」

住宅検査 ホームリサーチ
「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」



「床下は、最も湿気が多い場所。
そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」

とご意見をいただきました。
まず、「床下は湿気が多い」から説明させていただきます。
床下は湿気が多いわけではありません。
仮に、「床下は湿気が多い」と仮定した場合、その湿気はどこから来るのでしょうか?
基礎コンクリートの水分?
それとも、地盤下から湿気が上がってくるのでしょうか?

湿気は水蒸気です。
水蒸気は、水分が蒸発したもの。
湿気が多いと言う事は、水分が蒸発する熱源などがあるはずです。
しかし、基礎コンクリートや、その下の地盤には、太陽光が当たらず、風もほとんど吹かない場所です。
熱源が無い場所で、水分が蒸発する事はほとんどありません。

そして、弊社の計測した限りでは、床下は、外気と同じ湿度状態を維持しています。
ではなぜ、「床下は湿気が多い」と言われるのか?

それは、夏、床下で結露が発生しているからだと判断しています。
基礎コンクリート表面で発生する細かな結露が、湿度を高めていると考えています。
この結露は、床下の湿気が多いからではありません。
夏の床下は、家の中で最も温度が低い場所。

Air断東京モデルハウスでは、外気温度が40.1℃を記録した2022年8月24日、床下温度は、なんと、27℃です。
「エアコン設定温度28℃」と言われる中で、エアコンもない床下では、外気が40.1℃まで上昇する日でも、27℃しかありません。8月の平均床下温度は、なんとなんと、26.5℃。
この冷たさゆえに、床下で結露が発生。ジメジメした感じを受けるのだと思います。

では、なぜ床下が冷たいのか?
それは、床下に眠る熱源が原因です。
床下のさらに下、地盤下5m付近には、夏でも冬でもほとんど温度が変化しない「恒温層」と呼ばれる蓄熱温度層が存在します。
この蓄熱温度層は、エリアによって変化しますが、関東、関西、中部エリアであれば、20℃前後だと言われています。

住宅検査 ホームリサーチ
「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」



Air断東京モデルの場合、外気が40.1℃を記録した2022年8月24日、床下温度が27℃、更にその下、1m付近は、24.7℃、更にその下1.5m付近は、22.6℃のひんやりした熱があります。
これが、床下が冷たい理由です。

もちろん冬季は、逆転します。

住宅検査 ホームリサーチ
「床下は、最も湿気が多い場所。 そこから空気を取り入れたら、室内がカビだらけになるはず!」



こちらは、同じくAir断東京モデル、外気がマイナス4.2℃まで下がった2023年1月26日、床下温度は最低が12℃、更にその下1mは、14.1℃、更にその下1.5mは、16℃の熱が存在します。
これが、「床下は、夏最も温度が低く、冬最も温度が高い場所」とお伝えしている理由です。
決して床下は湿気が多いわけではありません。地盤から湿気が上がって来てるワケではありません。
夏温度が低い場所なので、結露が発生しやすく、発生した結露により湿度が上昇していると理解すべきだと考えています。

Air断は、床下の湿度が高まると、自動でサーキュレーターを動かして、結露を抑制。
風が流れる場所では、結露は発生しにくく、発生したとしても、対流により乾燥を促します。洗濯物に扇風機の風を当てると、乾きが早いのと同じ理屈です。

床下は、決して湿気が多い場所ではありません。
夏は温度が低く、冬は温度が高い場所です。
この熱を有効活用する事が、エコな冷暖房に繋がると考えています。

Air断北海道モデル、暖房料金に関して!



国内トップの暖房費用がかかるエリア、北海道にある、Air断北海道モデルハウスの暖房費について説明します。

Air断北海道モデルハウスが建つエリアで、築2〜3年の家を対象にした聞き取り調査では、2023年1月、最も高額だったご家庭の暖房費は、12万円でした。
ボイラー式パネルヒーターが張り巡らされたご家庭で、床暖房もついています。現在、極寒北海道では、このボイラー式暖房が主流。湿気を出さないので、結露被害も少なく、家を長持ちさせます。
しかし、ボイラー式パネルヒーター、床暖房の場合、初期費用が100万円ほど必要。
更に、メンテナンスや、10年後にはボイラー交換が必要になるそうです。

平均すると1か月8万円前後の暖房費でした。

もちろん、エアコン暖房だけのご家庭は一軒もありませんでした。
そんな極寒北海道で、Air断北海道モデルハウスは、24時間エアコン暖房で、1か月49,227円でした。
この24時間暖房を、8時間暖房完全offの、16時間暖房に切り替えると、1か月、39,381円という計算になります。
その時の室内温度推移がこちらです。
外気温度−9.5℃の日でも、室内温度は最低13℃までしか下がっていません。

さらにエコな12時間暖房完全offの、12時間暖房に切り替えると、1か月34,458円となります。
その時の室内温度がこちらです。
外気温度−4.3℃の日でも、室内温度は最低11.9℃までしか下がっていません。
この、室内温度が下がりにくいのが、Air断の特徴。
理由は、断熱性能にあります。
冷たさは、冷たい空気によって伝わります。
冷たい空気が外壁に伝わり、通気層を伝わり、断熱材に伝わり、室内に伝わります。
断熱材は、遅れながらですが、確実に熱を伝えます。
しかしAir断の場合、冷たい空気が外壁に伝わり、通気層を伝わる段階で、通気層に流れる対流が、伝わる冷たい空気の向きを変えて、室内に伝わりにくくしています。ここがポイント。
断熱材だけではなく、対流を使って、断熱性能を高めるのがAir断。
だから、室内温度が下がりにくい!

だから、こんな事も可能。
こちらの動画は、17畳用ストーブ1台で、家中を暖めた動画です。底冷えも、一滴の結露も発生する事なく、家中を暖めました。

日中外が−4.3℃の時に、玄関が20.3℃!
暖房は、リビングの石油ストーブだけ。
エアコンは一切動いていません。
この時のリビング温度が、24.2℃
移動して、ランドリールームが23.6℃。
浴室は21.8℃。
2階に上がって、温度が下がりやすい北側の部屋でも22.5℃。
移動して、2階納戸でも23.6℃。
そして、石油ストーブから一番遠い2階寝室が、22.4℃。
底冷え、そして一滴の結露も発生せず、家中を暖めます。もちろん他の仕組みではでは真似できない芸当です。

この時の石油ストーブ燃費が、1時間67円。
24時間石油ストーブを使用すると、1日、1608円かかる事になります。
1カ月だと、48,240円。エアコン暖房とほぼ互角。
しかしストーブ暖房の利点は、使用時間を短くすればするほど、費用が下がる点。
仮に、1日16時間暖房にした場合、1か月の灯油代は32,160円となります。
更に、1日12時間暖房にした場合、1か月24,120円まで下がります。
エアコン暖房の場合、使用時間を半分にしても、料金が半分になる事はありません。しかし、ストーブ暖房の場合は、使用時間を半分にすれば、料金も半分に下がります。
さらに、初期コストが安いのも利点。
冒頭に申し上げた、パネルヒーター、床暖房などは、ボイラーなどの設備費用、そして配管工事が必要で、100万円近くかかるとも言われます。
さらには、配管メンテナンス、そして10数年ごとに、ボイラー交換が必要。
イニシャルコスト、ランニングコスト共に高額です。
エアコンは、本体と工事費で35万円程度かかります。(寒冷地仕様の場合)
しかし、石油ストーブは、本体25,000円、イニシャルコストとしては激安。
さらに、ランニングコストとしては、ストーブ芯の交換2,000円程度で、半永久的に使えます。
暖房のコスパだけを考えると、石油ストーブ暖房が最強だと言えます。

しかし欠点は、冷房出来ない事と、灯油を買って入れる作業がこの上なく面倒な事。
これらを考えると、エアコンが優秀だと判断できます。
しかし、北海道では、エアコンが太刀打ちできない、マイナス15℃を下回る、超絶寒い日があります。
そんな日は、補助として、石油ストーブを活用すれば、極寒北海道でも暖かく過ごせると思います。


極寒北海道、寒冷地エリアでは、エアコンと石油ストーブを上手に活用するハイブリッド暖房が、イニシャルコスト、ランニングコストが安い暖房だと判断しています。

来季は、ハイブリッド暖房によるAir断北海道モデルハウス、暖房料金をお伝えいたします。
これらの情報がこれから家を建てる皆様のお役に立てれば幸いです。

ご質問にお答えします!

Q.「エアコン1台で家中あたたまるなら、リフォームしたい!築15年、55坪の家です」

A.リフォームは可能ですが、エアコン数台を使って温めるほうが安いと思います。
Air断リフォームの場合、気密性能を高める必要があります。
▶1.築15年の家の気密性能を高めるコスト。
▶2.Air断リフォームコスト。

を考えると、エアコン数台で温めるほうが断然安価です。


Q.「築8年の家で、底冷えがするんです。Air断リフォームすれば、底冷えがなくなりますか?」

A.Air断リフォームで、底冷えはなくなりますが、ファンヒーターやホットカーペットを活用したほうが断然安いと思います。
”底冷えだけ”のためであれば、Air断リフォームはコスパが悪いと思います。
※Air断は、新築時や、大規模リフォーム時に行うことで、コスパの優れた断熱工法になり、エコな冷暖房を実現します。
暖かさ、涼しさだけのリフォームには適さない事をご理解ください。


Q.「掃除の為に換気扇を外すと、白い粉がポロポロ落ちてきます。製造物責任じゃありませんか?」

A.弊社は、Air断のシステム本体を、工務店に納品していますが、換気扇は納品していません。
もちろん、取り付けもしていませんし、電気配線もしておりません。
納品、取り付けした工務店にお問い合わせください。

ちなみに、白い粉は、内装材(プラスターボード)の粉だと思います。
換気扇を外すと、白い粉が落ちて来ることは良くあります。
丁寧な施工を手掛ける工務店であれば、切断面を処理して、粉が出ないようにする場合があります。


Q.「床下に”木”や、”ゴミ”が散乱してます。製造物責任じゃありませんか?」

A.弊社は、Air断のシステム本体を、工務店に納品しています。
床下の”木”や、”ゴミ”は、弊社は関与していません。
施工した工務店にご相談ください。