夏季、冬季の湿度に関して
夏季、冬季の湿度に関して
Air断は湿度コントロールをしません。(出来ません)
大量の空気の入れ替えを行うので、基本的に外部湿度と同じ状態が室内湿度になります。
夏の室内は、外と同じように湿度が高く、逆に冬は湿度が低い。
しかし、夏湿気を感じ、冬乾燥を感じる事はあまり聞きません。
理由は室内の対流だと考えています。
本来人間は湿度を感じる事が出来ないそうです。
夏ジメっとするのは、汗を感じているだけだそうです。
冬乾燥している事も、感じ取れないそうです。
(カラカラに乾燥した部屋に宿泊すると、喉などに違和感が現れる事はあるそうです)
また、夏場の湿度を下げるには、完全密閉した空間でガンガン冷房するしか方法はありません。
冬場湿度を高めるのも、密閉した空間でガンガン加湿するしか方法はありません。
しかし、24時間換気が義務化されている状態では、2時間で居室の空気は全て入れ替わります。
さらにガンガン除湿や加湿を行う必要があります。
Air断住宅の場合、これらの除湿や加湿は全く間に合いません。
家の外で除湿や加湿してる状態とほぼ同等です。
Air断住宅は、外部と同じ湿度状態を維持し、温度だけエアコンでコントロールされた空間を作りだす事が得意です。
どうしても夏湿度を落としたい、冬湿度を高めたい場合には、他の工法をお選びください。
(他の工法でも、人の出入りや24時間換気により、湿度コントロールはとても難しいと思います)
大量に空気を入れ替えるAir断は、エアコン除湿や加湿器数台でも全く役に立たないほどです。
ただし、
「エッ、これで湿度90%もあるの?」
とか
「湿度20%?恐ろしく低いね」
など、湿度計を見ないと分からないほどです。
夏の理由
40℃80%の空気を室内に取り入れ、エアコンで26℃まで冷やすと、相対湿度は一気に上昇します。
(温度が下がると湿度は上がる為)
エアコンが除湿すると言っても、相対湿度は90%程度まで上昇すると思います。
冬の理由
0℃50%の空気を室内に取り入れ、エアコンで26℃まで暖めると、相対湿度は一気に下降します。
(温度が上がると湿度は下がる為)
加湿しない状態では、相対湿度は20%程度まで下がると思います。
注意!!若干表現に間違いがあるかもしれません!!
湿度が気になる場合は、夏季冬季のモデルハウスを体感してください。
夏季のエアコン
1階に比べて2階は3℃程度温度が高い!
夏エアコンの冷気は、2階に上昇する事がほとんどありません。
冷気は重く動きにくいのが特徴です。
その為1階リビングのエアコン冷房が、2階に上昇する事は期待できません。
1階リビングエアコンで26℃設定の場合、エアコンを入れない2階では29℃前後をキープします。
「これなら扇風機があれば十分」
と言う人もいますが、1階の涼しい環境から比べると、やはり”ムッ”っとします。
1階のエアコンを23℃に設定すると、2階もそれなりに下がりますが、1階が寒いくらいまで冷えてしまうのでお勧めしてません。
暖気は活発に動くので、家全体に広がりやすいのですが、冷気の広がりは小さく、特に2階には上昇しにくいのが現状です。
とはいえ、2階29℃を3℃下げる程度であれば、それほど電気料金もかからないので、無理せず家全体を冷やすには、1,2階冷房がお得だと考えています。
※最新Air断仕様では、エアコンの近くに2階用強制ファンが取り付けられているので、以前よりも2階温度が下がると思われます。
同時吸排気型換気扇
「Air断は高気密住宅だから、同時吸排気型レンジフードの方が良いのでは?」
と質問を受けました。
高気密住宅の場合、レンジフード(キッチン換気扇)を動かすと、24時間換気の吸気口から、大量の空気が入り込みます。
特に冬場は冷気が直接入り込み、室内温度が一気に低下します。
24時間換気のような、2時間に1回程度の比較的ゆっくりした換気であれば、さほど寒さを感じる事はありません。
しかし、レンジフードのような強力な換気扇の場合、24時間換気の6倍以上の排気能力があります。
つまり、24時間換気の6倍以上外気を吸い込んでしまいます。
これが、「レンジフードを動かすと一気に寒くなる」ゆえんです。
また、レンジフードの強力な排気により、ドアの開け閉めが困難になったりもします。(低学年のお子様では、玄関ドアを開けられないほど)
これを緩和するのが「同時吸排気型レンジフード(キッチン換気扇)」です。
レンジフードから吸気と排気を行う事で、24時間換気吸気口などから、直接冷たい冷気が入り込むのを抑制します。
吸気では、キッチンで発生した熱を潜り抜けて外気が入り込むので、暖かい空気が入り込む!と言われています。(逆に夏は暑い空気が入り込んでくるので、逆効果になります)
しかし、Air断住宅の場合、通常のレンジフードを常時運転しても、吸気口は、床下、天井を通って、天井吸気口から入り込みます。
気密住宅で、圧倒的負圧設計ですが、大量の空気が入り込む設計でもあるので、レンジフードを稼働させてもあまり問題はありません。
「冬レンジフードを稼働させると肌寒く感じる」と言った報告は受けていませんし、温度データも全く変化していません。
また、一般的な高気密住宅による「ドアの開閉がしにくい」問題も発生していません。
負圧設計でありながら、大量の空気が入り込む設計なので、ドアの開閉も一般住宅と変わりません。
Air断の吸気は、
1.通気パッキン
2.床下
3.通気壁
4.1階天井フトコロ
5.天井ガラリ
6.リビング室内
と入り込む対流デザインを基本としています。
逆に「同時吸排気型換気扇」を使用する方が問題が発生すると考えます。
寒冷地versionエアーカーテン
ご質問がありましたのでお答えします。
「エアーカーテンは不要では?」
と言った声がありました。
エアーカーテンに関しては、「Air断の弱点を克服」をご覧ください
エアーカーテンは、温暖な地域では不要だと思います。
しかし、寒冷地特に北海道では、玄関の開け閉め時に大量の冷気が入り込みます。
その為、玄関の外に風除室を設けます。
北海道ともなると、半数近くの家が、玄関の外に風除室を設けます。
玄関の開け閉め時に入り込む冷気を緩和するためのものです。
この風除室は、簡単な物でも4,50万円かかると言われます。
しかも、冬以外は全く不要で、夏は熱がこもり、蒸し風呂状態になるそうです。
この風除室の代りになるのが、エアーカーテンです。
エアーカーテンは2万円程しかかかりませんし、春、秋は運転を停止させる事も可能。
ドアの開閉と共に入り込む虫などを、大幅に撃退する事も可能です。
もちろん冷暖房した空気を外に出さない、外部からの空気を室内に入れないのもエアーカーテンの特徴です。
追伸:温暖な地域でも、「虫の多い」地域では需要があると思います。
虫の多い夏から秋にかけてエアーカーテンが作動するようにすれば、小さな虫の大半をブロック可能だと思います。
Air断新機能
Air断新機能
弱点を克服!
Air断は強力な負圧設計により、空気を床下から吸い込んでいます。
吸気経路は
1.通気パッキン
2.床下
3.建物中央通気壁
4.1階天井フトコロ
5.天井ガラリ
6.リビング室内
へと入り込む対流デザインを基本としています。
この為、ドアの開閉時には、この対流デザインが崩れ、開けたドアから大量の空気を取り入れてしまいます。
「ドアの開閉は出来る限り素早くお願いします」
これが唯一の欠点と言われていました。
この欠点を克服したのが、Air断新バージョンです。
特徴は、
ドアを開けると同時に、全てのファンを停止!
ドアから入り込んでいた外気をブロック。
ドアが閉まると、すぐに全てのファンがプログラム通りに動き始めます。
冷暖房時のドアの開け閉めによる外気の入り込みを大幅に軽減。
さらに、エアーカーテンを取り付ければ、ドア開閉時の外気の入り込みを極限にまで軽減出来ます。
また、エアーカーテンの風圧により、小さな虫の侵入も軽減可能。
詳しくは動画をご覧ください。
新機能に関しては、7月以降Air断出荷物件で対応しています。
(以前に出荷したAir断には追加できません)
通気層対流可視化実験
「垂直の通気層の場合、空気が上昇するのだろうか?全体に広がるイメージが分からない」
とご指摘がありましたので、実際の通気層と同じような状態で、通気層対流可視化実験を行いました。
こちらが動画です。
室外なので、通行車両による風の影響を受けていますが、ほぼ上下全体に広がっている様子が確認できると思います。
イメージできなければ再度問い合わせください。
(体育館などの無風状態で行うと、もう少し分かりやすい動画になるかと思います。また、色付き花火なども使いましたが、煙の量が少なくて分かりにくかったです。)