ガス給湯器かオール電化 長期的に見た場合
「ガス給湯器が良いの?それともオール電化?どっち??」
問い合わせがありました。
弊社の見解をお伝えします。
あくまでも現状での弊社の見解です。
オール電化の場合、電気温水器が必要になります。
この電気温水器ですが、現在は安価に販売されています。
が、
短いと8年で交換が必要になります。
水が貯まるタンクなので、良く持って10年〜12年だそうです。
(筆者の家は13年で水漏れ、交換しました)
交換時に50万円支払いました。
もちろん今後も12〜13年周期で電気温水器の交換が必要になります。
半面ガス給湯器の場合、15年〜20年ほど持つそうです。
部品の交換などで対処できるケースもあります。
さらに、ガス給湯器の交換は17万円ぐらいで可能です。
これらをトータルすると、毎月の基本料金を考えてもガス給湯器の方が良いのでは?と考えます。
つまりガスと電気の併用です。
ただし、家内部はオール電化、IHクッキングヒーター使用が良いかと思います。
安全性が高いのと、火事の心配が少ない事。
給湯だけをガスに頼るライフライン設計がベストではないかと考えています。
現在建設中の「無断熱材の家」東京モデルハウスは、給湯だけガスで、家内部ではオール電化となっています。
むやみやたらにお湯を作らない「ガス給湯器」の方が、超長期で見ると安いと考えています・・・。
(家族構成などで違ってくるので、建てる工務店にご相談下さい)
「YouTube断熱性能比較動画をどう説明しますか」
【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】
というYouTube 実験動画をどう説明しますか?
〇条工務店の断熱性能が優れてると思いませんか?
と質問を受けました。
そして動画を確認しました。
実際に建てた家は縮尺模型ですよね。
大きさ的には80p角程度だと思います。
この縮尺スケールは、実際の家からすると10分の1程度の縮尺です。
問題は、断熱材の厚みが全く縮尺されていない事です。
これでは、断熱材が少しでも厚い方が、断熱性能が高くなるだけです。
実際の建物と同等の比較をするには、
壁190ミリ→19ミリ
といった具合に、縮尺に合わせて、壁の厚みも変える必要があります。
動画と同じ縮尺模型を、実際のスケールで建てるには、
壁断熱材厚み1m90p
屋根断熱材厚み2m30p
床断熱材厚み1m40p
となるので、建築不可能だと思います。
(作る事は出来ますが、最も安価な断熱材費用でも1000万円を超えますし、施工費用も500万円ぐらいかかります。さらに、基礎が高床式になるので、基礎工事も200万円程増加します。そして屋根部分が2m30p増加するので、構造的問題も出て来ます。現実的ではありませんが、もし作った場合、実験動画と同じような温度推移になると思います)
また、開口部や24時間換気なども考慮する必要があるので、ご指摘の実験から実際の建物を想定する事は問題があると判断します。
FIX窓の掃除について
「fix窓の場合掃除はどうするの」
ご質問がありました。
外から水をかけて洗うしかないと思います。
2階も同様です。
しかし、意外にもfix窓は汚れにくいそうです。
2015年新築のAir断ハウスは、2階fix窓全て、一度も清掃していませんが、意外にも奇麗です。
ただし、汚れたら、外部から洗うしかないと思います。
エアコン活用方法
車は、高速道路の方が燃費が良くなりますよね。
市街地では10q/ℓ程度なのに、高速道路だと15q/ℓ程度に伸びたりします。
エアコンも同じだと言われています。
【寒い時にエアコンを付けて、暖かくなると消す。寒くなってまた付ける、そして暖かくなりまた消す】
これを繰り返すと、エアコンは市街地運転と同じような、燃費の悪い運転になり、電気料金が増加するそうです。
エネルギー効率だけで考えると、エアコンに勝る暖房機器は存在しません。
(圧倒的にエコな暖房を行うのがエアコンです。また冷房まで出来る事を考えると、エアコンが効率が良いですよね)
ただし、急激に暖める事が不可能。
逆に燃焼系暖房機器は、燃焼パワーにより室内を一気に暖める事が可能です。
(断熱材に頼る一般住宅では、断熱性能が低く、エアコン暖房では歯が立ちません。
特に寒冷地では、断熱材だけの断熱では、燃焼系暖房機器を使用しないと室内が暖まる事はありませんでした。
しかし、「Air断」の場合、-20℃にもなる北海道であっても、対流断熱が効果的に寒さを遮断。エアコン暖房だけで、家中暖かい環境を作り出します。)
Air断ハウスでエアコン暖房を行う場合、最も効果的だと思われる運転を以下にご紹介します。
◆冬は15時間〜20時間連続運転
1.6時から25℃設定でエアコンON
2.日中23℃設定
3.夕方から25℃設定
4.24時にエアコンOFF
※現在のエアコンには、スケジュール運転機能が付いているので、時間帯で設定温度を変えられます。
設定変更が出来なければ、
1.6時から25℃で自動運転、24時にOFF
寒冷地の場合は、24時間運転が基本です。
※日中出かける場合は、設定温度を20℃程度に下げて出かける事を推奨します。
※1泊2日程度の旅行中も、20℃設定でエアコン付けっぱなしの方が家の熱が下がりきらないのでエコだと言われます。
冷暖房の設定温度に関して
Air断ハウスでのエアコン設定温度に関して説明します。
個人差がありますが、夏の場合、一般的に26℃設定が多いと思います。
寒ければ27℃、28℃設定、暑ければ25℃、24℃設定に変更してください。
冬も同じです。26℃設定を基本として、
寒ければ27℃、28℃設定、暑ければ25℃、24℃設定に変更してください。
次に燃焼系暖房機器の設定温度に関して説明します。
燃焼系暖房機器の場合は、エアコン温度設定とは全く異なります。
燃焼系暖房機器の場合、温度を感知するセンサーが暖房機器の内部にあります。
燃焼系暖房機器は、大半が床置きなので、床面付近の温度を感知して、室内温度を想定しているそうです。
床面付近が18℃あれば、室内中央では22〜24℃。
床面付近が20℃であれば、室内中央では24〜26℃と判断するそうです。
ご使用される燃焼系暖房機器の大きさにもよりますが、
22℃を基本設定として、暑ければ21℃、20℃設定、寒ければ23℃、24℃設定に調整してください。
トイレのホコリ
「トイレにホコリが溜まります。
他の部屋では気ならないホコリが、トイレは意外にたくさん…」
と報告がありました。
これは、トイレットペーパーが原因です。
トイレットペーパーの切りカスが、ホコリの主成分です。
拭き取るしか方法はありません。