その他

Air断工務店じゃなくても施工可能ですか

現在、リフォーム工事の計画していますが、Air断工務店でなくても193万円支払えば、Air断熱装置を取付ける事は、可能でしょうか?

この様な質問がありました。

Air断を理解した工務店でないと、施工できないと思います。
簡単そうに見えますが、重要な部分はAir断工務店だけにお伝えしています。
主力下請け業者様に集まっていただき、Air断のポイントを丁寧に説明する事で、施工精度を高めてもらいます。
この施工精度の上に、Air断の仕組みが積みあがる事で、高い性能を発揮できるようになっています。
Air断を正しく理解した工務店でないと、施工は困難だと思います。

負圧設計について

「家の中が負圧になることでクリーンルームと同じような状態になり花粉などが着床する前に外に出す。とありましたがクリーンルームは正圧のため真逆ではないのでしょうか?
確かに着床する前に外に出すかもしれないですが、空中には存在しているためその前に体内に取り込んでいる気がします。空気が早く交換できることも魅力かと思いますが、その分花粉などが家の中に入る絶対量は多くなると思います。
大量に菌、花粉、ほこりを体内に取り込んでいるため数年後、数十年後が怖いです。」


この様な質問がありました。

負圧設計のクリーンルーム、正圧設計のクリーンルームがあると思います。
映画館などは負圧設計が基本となるようです。
どちらも考え方は同じで、
室内に空気をたくさん送り込み、室内の圧力を高める事で、空気を押し出す正圧設計。
室内の空気を吸い出す事で、室内の圧力を低め、外の空気を吸い込む負圧設計。
病院などのクリーンルームの場合、患者や院内設計に合わせて、設計を変えるそうです。
どちらも、患者から発生した菌をいち早く外に排出する事が目的だそうです。


住宅の24時間換気の場合、1種換気、2種換気、3種換気があります。

1種換気は吸気も排気も換気扇が行うので、正圧負圧がありません。
2種換気の場合は正圧設計となります。室内に換気扇で空気を取り入れ、室内を正圧にする事で、排気口から空気を押し出す。
3種換気の場合は、負圧設計となり、室内の空気を外に排出する事で、室内を負圧にし、吸気口から空気を取り入れます。
1種、2種、3種共に、全て目的は同じです。しかし以下が変わります。
1種換気の場合、吸気も換気も換気扇が行うので、コストがかかります。
2種換気の場合、壁に取り付けた換気扇が、空気を吸い込むのと同時に、雨水も吸い込んでしまう事があります。
激しい雨風の場合、空気と一緒に雨水も入り込むので、使用する場所が限られ、雨水の入り込みを防止する対策が必要になり高価になります。
3種換気は、一般的住宅で最も多く採用されています。

Air断は、通常の3種換気を、より強力にした換気だと考えてください。
負圧設計により、大量の空気を室内に取り入れ、同時に室外に排出しています。
もちろん、1次フィルターで大きなホコリなどは吸着しますが、すり抜ける花粉や菌は入り込みます。
そして、入り込んだ花粉や菌を、全て外に排出する事は出来ません。

一般的住宅の、20倍近い換気を行うので、一般住宅の20倍の花粉や菌が入り込んでいる可能性はあります。
数年後、数十年後を考えると、リスクがあるかもしれません。
さらに、現在Air断が開発されて6年しか経過していません。
健康被害などの報告はありませんが、今後発生する可能性がゼロとも言えません。
しかし、国が定める24時間換気も、最低換気量が定められていて、最大換気量は定められていません。「これ以上の換気をしてはダメ」とはなっていません。
これらを考慮すると、大量換気によるリスクは極めて少ないと判断しています。


しかし、ゼロリスクではありません。
安全を考慮するのであれば、Air断物件の購入は控えていただければと思います。 
(近くに花粉をまき散らす樹木が多数存在する、近所がホコリっぽい、など、周辺環境に問題がある場合は、Air断は不向きだと言えます)

※花粉などは、換気扇などから入り込むより、衣服に付着して入り込む量の方が圧倒的に多いと聞いています。
ホコリも、外部より、室内で発生する量の方が格段に多いそうです。(ホコリの大半は、衣類、毛布、布団、などから発生する細かな繊維だそうです。)
菌も、外部から入り込むのではなく、人体から発生する菌が蔓延する事で、他の人に影響を与える様です。窓を開けて換気を促すのは、人から発生する菌をいち早く外に出すためだと言われています。

室内環境を考えると、
1.人に付着して入り込んだ花粉
2.室内で発生したホコリや菌
を素早く外に排出する事が重要だと判断しています。

素早く外に排出するには、大量の空気を外に排出する必要があります。
それには、大量の空気を取り入れる必要があります。
この時「花粉やホコリ、菌」が入り込むリスクよりも、人に付着して入り込んだ花粉、室内で発生したホコリや菌を素早く排出する方が、重要だと考えています。

耐震性はどう考えていますか?

「耐震性はどう考えていますか?」

以前のコメントも参照してください。
免震装置や減震装置に関しては?

現在の2階建木造住宅であれば、震度7級の巨大地震にも耐えられると想定しています。
長野地震や熊本地震で現地調査を行いましたが、新耐震基準で建てられた家の損傷は多くはありませんでした。
また、損傷した家は、地滑りやがけ崩れなどによる被害でした。
2000年以前に建てられた家の損傷が激しく、2000年以降に建てられた家で、損傷した家を発見することは出来ませんでした。
(弊社現地調査では)

さらに、震度7エリアに巻き込まれる可能性は、0.02%と計算されています。つまり99.98%震度7のエリアに巻き込まれない!と言えると思います。

それだけ最大震度7エリアは小さい!と言えると思います。

こちら熊本地震で、山が崩れ落ちた写真です。
古い家は総崩れしていました。
住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


こちらは、家の下で断層が発生したケース。
住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


こちらは長野地震、こちらも古い家は、総崩れしてました。
住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


しかし、震源地にも関わらず、全く損傷ない家も多数ありました。
住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


住宅検査 ホームリサーチ
耐震性はどう考えていますか?


損傷がない家は、新耐震基準で建てられた家です。
新耐震基準で建てられた家の強さが理解できると思います。

これらの現場検証から、新耐震基準で建てられる現在の家であれば、耐震性をさらに高める必要はないと判断しています。
そして、「震度7クラス」の揺れのエリアに入る確率が極めて低い事からも、新耐震基準以上の耐震性は不要だと考えています。
※あくまでも、これまでの現場調査に基づいた推測です。

「アトピーが治るんですか?」

「アトピーが治るんですか?」

治りません。
”花粉症が緩和された!”
とか
”アトピーの症状が出なくなった!”
などの報告はありますが、Air断が起因しているとは判断出来ません。

「乾燥肌なんですが・・・」

エアコン暖房は、一切加湿しないので、加湿器を併用するか、石油やガスファンヒーターを使用すると良いと思います。
ただし、加湿器に関しては、大型加湿器を推奨します。
大量の換気を行うので、加湿器も大型が必要です。
(室内を加湿すると、衣類などが水分を含み、カビなどの原因に繋がります。極度の加湿は避けて、保湿クリームなどで対応する事も良いかと思います。)

「常に湿度60%以上無いと、喉の調子が悪くなるのですが・・・」

現状のAir断では対応不可能です。
冬場の暖房を、石油やガスファンヒーターに切り替えて、加湿器で加湿しても、常に60%以上の湿度を確保するのは困難だと思います。

Q&A

Q
「冬はエアコンを付けなくても、室温が高いのか?夏は低いのか?」

A
「エアコンを付けなければ、冬は下がり、夏は上がります。」
 夏は、
 “ギり、冷房なしでも乗り切れる”
 と言う人がいますが、弊社は無理だと思います。
 しかし冬は、暖房が必須です。
 (25℃を適温とすると、夏は上昇してもプラス15℃程度。
  冬は0℃以下になるケースを想定すると、-25℃下がります。
  夏はギリ我慢出来ても、25℃差の冬は我慢出来ません)
 夏も冬も、冷暖房は必要です。
 ただし、一般住宅よりも夏の温度が上がりにくく、冬の温度が下がりにくい特徴があります。

Q
「Air断が停止した場合、Air断の付いていない家と比べると、換気が悪くなるのか?停止した場合そのままで良いのか?」

A
「Air断は24時間換気を兼ねます。なので、Air断が動かなければ、他の家より換気が悪くなると思います。また停止した場合は、施工した工務店にご相談下さい。すぐに復旧作業に入ります。」

Q
「Air断が壊れた場合交換できるのか?その時の費用は」

A
「引き渡し後5年は無償交換となります。保証延長料金3万円をお支払いいただければさらに10年間無償交換を延長しています。」(トータル15年)
それ以降壊れた場合は、壊れた部分の交換となります。
現時点で、壊れたケースはありません。ただし、落雷で壊れたケースはあります。この場合、火災保険で全額保証されます。

Q
「湿度はどうなるのか?」

A
エアコン暖房の場合、室内の空気を繰り返し暖めます。
これにより室内はカラカラに乾燥するそうです。
一般的なエアコン暖房の場合、1時間に1000㎥の空気を循環させながら暖めます。
Air断は、計算上1時間に1200㎥の空気を入れ替えるので、乾燥させる事なく循環させるのが特徴です。

Q
「花粉症ですが、花粉はたくさん入って来るのか?」

A
花粉が“入り込む”“入り込まない”は、環境によって変わると思います。
Air断は、クリーンルームなどと同じ負圧設計なので、入り込んだゴミ、花粉、菌などをいち早く外に排出するのが特徴です。
しかし、近くに大量の花粉が発生する環境の場合、やはり入り込んでくると思います。
「着床する前に、外に吸い出す」
と言っても、大量の花粉には対応できないかもしれません。
近くで大量に花粉が発生するような環境の場合、Air断は不向きだと思います。

【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】の動画に関する質問の答え

「【実際に家を3つ建てて、断熱性能を比較してみた】

の動画をご存知ですか?
御社の実験結果は矛盾してませんか?
断熱材の種類で性能は違ってくるのが当然だと思いますが」


質問を受けました。動画も確認しています。
以前にも解説しましたが、今回も解説します。

実際に建てた家は、縮尺した家ですよね。
内部住居部分が、幅、奥行き共に53pだと言ってます。
この状態で、
一〇工務店仕様は壁19p   床下14p 天井23.5p
三〇ホームは  壁14p   床下 8p 天井16p
住〇林業は   壁10.5p 床下10p 天井21p
の厚みで実験しています。
住居の幅が、奥行きが53pに縮尺してあるわけなので、壁も縮尺する必要があります。
一般的な住宅を、幅10メートル、奥行き10メートル、30坪程度と仮定すると、縮尺は約19分の1です。(10メートル÷53p≒19)
つまり、壁、床下、天井の断熱材厚みも、19分の1に縮尺する必要があります。

一〇工務店仕様は壁10ミリ  床下7ミリ 天井12ミリ
三〇ホームは  壁7.3ミリ 床下4ミリ 天井 8ミリ
住〇林業は   壁 6ミリ  床下5ミリ 天井11ミリ
に厚みを縮尺して実験する事が必要だと思います。
しかし、グラスウールなどをミリ単位で正確に切り分けるのは難しいです。
そこで、一般的には、出て来た温度データを19分の1に換算します。

10℃差が生じた場合は、19分の1、0.52℃の差が生じた!と判断するのが妥当です。
1℃未満の差は、誤差範囲となるので、「差が生じない」と判断出来ると思います。

仮に模型実験と同じ性能の家を作るには、(幅10メートル、奥行き10メートルの場合)

一〇工務店仕様は壁3m61p 床下2m66p 天井4m46p
三〇ホームは  壁2m66p 床下1m52p 天井3m4p
住〇林業は   壁1m99p 床下1m90p 天井3m99p

の断熱材厚みが必要になります。
不可能とは言いませんが、断熱材費用だけでも1000万円軽く超えると思いますし、構造的な問題もクリアできない可能性があります。


追伸:
断熱材の厚みが同じなら、建物の大きさが、小さくなればなるほど性能が高まり、大きくなればなるほど、断熱性能は下がります。
さらに、通常35坪〜40坪程度の、一般的な家の場合、断熱材の厚みを100ミリにしても、200ミリにしても、ほとんど影響はありません。
理由は、家の大きさ対して、100ミリ、200ミリ断熱材は、あまりにも薄すぎる事です。

断熱材で断熱性能を高めるには限界が来ていると思います。
(断熱材を1m以上厚くすれば別ですが)