その他

息子の家が暖かい!!ご両親もAir断検討!

「息子の家が、エアコン1台だけで家中暖かいんだ!
 数年に1度の寒波が来ているのに、朝起きると息子はTシャツ1枚、汗かいているらしい。
 自分の家も建て直ししたいのだが、2階リビングでも同じように暖かくなるだろうか?」


Air断で建てた息子さんの家が、あまりに暖かく、ご両親が実家の建て替えを検討。
その際、“2階リビング”を希望しているそうで、ご相談がありました。

2階リビング、2階エアコンとなるので、1階まで暖気が下がるか?がポイントですが、やはり2階の暖気は、1階には下がりにくいと判断します。
2階リビングの場合、1階にもエアコンが無ければ、全体を暖めにくいと判断しています。


一度愛知モデルで検証してご報告させていただきます。

「うちで使用する木材は、夏湿気を吸い込み、冬に湿気を放出するから、乾燥しないんです」と言われたのですが、本当でしょうか?



「うちで使用する木材は、夏湿気を吸い込み、冬に湿気を放出するから、乾燥しないんです」と言われたのですが、本当でしょうか?
と、質問がありました。

無垢材は、湿度の高い時期に、湿気を吸い込み、乾燥し始めると、吸い込んだ湿気を放出します。
しかし、その量は極めて少ない・・・
そして、湿気を吸い込んでも吐き出しても、無意味な事を説明します。

まず、夏季から説明します。
夏季の絶対湿度は、1㎥あたり25gほどまで上昇します。
対する冬季の絶対湿度は、1㎥あたり5g程度
夏季は冬季の5倍以上、湿度が上昇します。
木材は、この水蒸気を吸い込んで、パンパンに膨張します。
膨張により、ヒビが入ったり割れたりする事があります。
しかし、木材が吸い込む水蒸気の量は決まっています。限界値以上の水蒸気を吸い込む事は出来ません。

そして、限界値は意外にも早く訪れます。
湿度は、4月中旬から徐々に上がり始めます。
同時に木材も、徐々に水蒸気を吸い込み始めます。
6月梅雨時期に、ピークを迎え、木材の水蒸気吸い込み量は限界値に達すると言われます。
7月、8月木材は限界値を超えるので、水蒸気を吸い込む事が出来なくなります。

そして9月後半、10月中旬には、吸い込んだ水蒸気を放出し始めます。
11月中旬頃には、吸い込んだ水蒸気、ほぼ全てを放出。

12月、1月、2月の冬季には、木材に、放出できる水蒸気は残っていないと言われます。


夏季、一番水蒸気を吸い込んでほしい時期には、すでに限界値オーバーでパンパン。
冬季、一番水蒸気を放出してほしい時期には、すでにカラカラ・・・。

これが、無垢材の、水蒸気吸収放出サイクルと言われています。
水蒸気を吸い込んだり、吐き出したりするのは事実ですが、このサイクルでは意味がありませんよね。

この様な理由から、弊社では、機械的な除湿、加湿をしない限り、湿度コントロールは不可能だと判断しています。
もちろん、私たちの判断が正しいとは言い切れません。しかし、「夏、湿気を吸いこむ事で湿度を下げ、その湿気を、冬に吐き出すことで、湿度を高める」
と言った理屈は、春と秋が存在する事を考えると、私達には理解できませんでした。

これらの情報がお役に立てれば幸いです。

「通気層が雪に埋もれたら、雪かきが必要ですよね!」



「通気層が雪に埋もれたら、雪かきが必要ですよね!」

はい、雪かきは必要ですが、よく見ると、通気層部分から排出される空気で、雪が解けていました。

少しわかりにくいですが、通気層部分は、空気の逃げ道が形成されている感じです。

外に逃げ出す空気が、雪を溶かしていると想定しています。

しかし、とりあえず、
住宅検査 ホームリサーチ
「通気層が雪に埋もれたら、雪かきが必要ですよね!」



住宅検査 ホームリサーチ
「通気層が雪に埋もれたら、雪かきが必要ですよね!」



住宅検査 ホームリサーチ
「通気層が雪に埋もれたら、雪かきが必要ですよね!」



住宅検査 ホームリサーチ
「通気層が雪に埋もれたら、雪かきが必要ですよね!」


こんな感じで雪かきはしています。

今年は少し雪が多いです!

対流型ストーブ2台による結露実験! 外気-7.5℃、極寒の北海道で、驚きの映像・・・



「対流型ストーブ2台による結露実験を行ないました。
時は12月23日、外気温-7.5℃まで下がった北海道。」

「室内に入ります。玄関、いきなりの24.9℃、外気との温度差32.4℃・・・暖かいを通り超えていて、暑いです」

「手前に見えるのが、12畳用対流型ストーブ」

「奥が17畳用対流型ストーブ、この2台が、大量の水蒸気を発生させています。
そして、発生した水蒸気は、通常であれば、窓ガラスやサッシに接触して、大量の結露が発生します。
北海道の場合、この結露水が凍って膨張!水道管をも破壊する膨張力が、建物を内部から破壊します。
この為、燃焼系暖房機器の使用はご法度!が、北海道の通常」


「時刻は明け方6時14分」

リビング温度は29.7℃、暑すぎます・・・」
脱衣場も29.7℃、メチャ暑い・・・」
浴室は、26.2℃、鏡に映り込んでる通り、暑すぎで、担当者はTシャツで撮影しています。」

「2階に移動しますが、2階では一切暖房機器は動いていません

2階北側洋間Aは、24.8℃
「2階北側洋間Aに暖気を送り込んでいる排気口温度が24.5℃

2階南側洋室Bは、25.1℃
「2階南側洋間Bに暖気を送り込んでいる排気口温度が26.9℃

2階主寝室が24.8℃
「2階主寝室に暖気を送り込んでいる排気口温度が27℃

「1階に降りて、各窓の結露を調べます
 キッチンペーパーで、ガラス、そして窓を拭いていき、結露の有無をお見せします」

玄関ヨコ、トイレ、ともに一切結露していません

リビング窓一切結露していません

窓全て、サッシにも、一切結露はありませんでした・・・

「-7.5℃の時に、対流型ストーブで結露するか?実験。
 Air断では一切結露しませんでした・・・・」

 ッツーカ、対流型ストーブだけで、Tシャツでも暑すぎる室内でした・・・」


「こちらは、室内に空気を取り入れる「通気壁」の温度測定結果です。
フロア付近が24℃前後、天井付近では28℃前後
空気が室内に入り込む吸気口付近では、32.4℃まで上昇しています。
つまり、-7.5℃の外気が、32.4℃、温度差40℃で室内に入り込んでいるわけです。だから、大量に換気しても暖かい!
空気の入れ替えを常に行っているから、対流型ストーブでも空気が汚れない!
対流型ストーブ、凄い・・・・っ」

最後に、通気層内部に結露が発生していないか?を、ファイバースコープで撮影しました。
奇麗なドウブチ、そして防湿シートが映っていて、結露の跡は見当たりません。

2万円台の対流型ストーブ2台で、室内を夏に変えてしまう。
対流型ストーブ、凄いッ。。。。

東京モデルハウス無断熱材の家!小屋裏換気、失敗に関する情報。



「小屋裏換気は、外部に排出した方が良いのでは?」

以前から、多くの先輩方に指摘されていました。
Air断は、初物件から、全て小屋裏換気を、通気層に排出する設計。
小屋裏に入り込んだ空気を、妻側の通気層に排出しています。
これを、外部放出にした方がよいのでは?
と言った指摘を受けていました。

夏季、小屋裏の温度は50度以上に上昇します。
「妻側通気層に排出するよりも、外部に排出した方が、小屋裏温度が上がりにくいのでは?」
先輩方の意見を取り入れ、東京モデルハウス無断熱材の家では、
Air断で初めて外部放出に切り替えました。


ところが、夏季の2階温度が、30℃を超える想定外の温度を記録。
リビングエアコン1台での冷房なので、ある程度、
温度が上昇する事は想定していましたが、30℃を超えるとは思っていませんでした!

「小屋裏換気の外部放出が問題なのでは?」

すぐに対策を検討。
現在取り付けてある外部放出の換気扇を、内部から撤去。
完全に蓋をして、その横に、通気層排出の換気扇を新たに設置。


こちらがその温度推移です。
7月23日は、外部放出。
そして7月24日は、通気層放出。
2階の温度は一気に3℃近く低下。
この日以来、どんなに外気温度が上昇しても、2階温度が30℃を超える事は無くなりました。

理由をご説明します。
Air断は、通気層に排出した空気が、小屋裏に入り込み、
さらに通気層に排出されて、エアーカーテンのような流れを形成していました。
しかし、小屋裏換気扇が外部放出に切り替わった事で、
エアーカーテンが形成されなくなり、対流効果が「弱まった」
と想定しています。

もちろん、この想定が正しいとは言い切れません。
しかし、正しいと想定して、さらに対流効果を高めた大阪モデルハウスを建設しています。
想定が正しければ、Air断史上最も対流効果が高いモデルハウスが出来上がります。
結果はAir断マガジンでお知らせいたします。

この情報が、皆さまの家づくりのお役に立てれば幸いです。

「東京モデルハウスのQ値、Ua値はいくつですか?」



Q値 Ua値に関して質問がありました。
東京モデルハウス無断熱材の家は、Q値11.37 UA値3.35、省エネ基準、不適合の判定が出る、
圧倒的に断熱性能が悪い家となっています。
東京モデルハウス建築エリアでは、Ua値1以下、結露発生を抑え込むには、
0.6以下のUa値でなければ、省エネ基準を満たす事にはなりません。
そんなエリアで、Ua値3.35、圧倒的低性能住宅が、東京モデルハウスです。


Q値に関して言えば、11.37、最近の畜舎、犬小屋にも劣る断熱性能です。
しかし、夏涼しく、冬暖かい、結露が発生しない、エコな住宅です。

Q値もUa値も悪いのに、なぜ断熱性能が高いのか?
これは、Q値、Ua値が、一部の状態を示す数値だからです。
もちろんQ値、Ua値が悪いわけではありません。
これまでの家であれば、Q値、Ua値を知る事で、家の性能を把握出来ました。


しかしAir断は、家を空気が対流する事で、状態が変化しています。
家の外周部の通気層を、冷暖房した空気が対流する事で、四季に応じて変化します。

Air断がフル稼働する冬季、夏季では、対流による断熱性能が極めて高くなります。
しかし、秋季、春季は、換気をメインとするのでフル稼働はしません。
したがって断熱性能は下がりますが、秋季、春季に断熱性能を求める必要もありませんよね。
さらに、取り入れる空気は、床下熱、壁内部熱、天井熱を奪って室内に入り込むので、
当然、温度が変化しています。

そして、家中に取り付けた換気扇は、壁に接触した空気を真っ先に吸い出します。
この、壁に接触した空気は、夏は最も温度が高い、
冬は最も温度が低い、家にとって最も不都合な空気。

この空気を吸い出す事で、断熱効果を高め、
安価なアルミサッシでも結露しない環境を作り出しています。

一部の切り取った数値では、性能を把握できないのがAir断住宅です。
もちろん、変化する数値を計算する方法もありません。
そのため、従来の計算に基づけば、
Q値11.37
UA値 3.35

非常に悪い数値となってしまいます。

少しでも、皆様の家づくりの参考になれば幸いです。